平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告8 本事業は、事務局連携として、業務組織に関する若手職員による実務者レベルでの勉強会を実施して互いの事務処理体制に関する知識の共有化と交流を図るものである。20年度においては、2名の職員の短期交流を相互に実施した。これらの成果については本報告書の別章に示す。8)テレビ会議システムの導入 これは、東京と北海道という空間的距離を埋め、事務局の連携を強化するツールとしてテレビ会議システムの導入を図るものである。武蔵工業大学が既に有しているTV会議システムを室蘭工業大学に1月に導入した。それ以降、TV会議は小委員会を含めて10回程度実施した。9)地域連携事業 本事業は、室蘭市との連携の下で水素バス実証実験に関する条件整理などを行うと共に、地域社会への本連携事業の広報活動と同時に地域産業界の現況把握に努めることを目的としたものである。20年度には室蘭市あるいは関係機関と数度の会合を持ち、水素バス実走行に向けた協議を行った。 以上、これらの具体的な実施結果については、課題毎に本報告書に記載した。与えられた課題の特色から、その達成度については若干の高低があるものの、全ての課題において当初の目的を達成したと考えている。3.平成21年度事業計画の立案について 本節は、主として平成20年10月15日に開催された連携推進委員会において検討された内容ならびにその結果についてとりまとめたものである。これらの検討結果は、その後各部会あるいは小委員会において議論され、平成21年度計画案として取りまとめられた。そして、平成20年度第2回連携推進委員会において議決されることとなった。なお、平成21年度事業計画については、次章に記載する。1)教育研究部会 まず、連携講座については、夏季連携講座(室蘭工業大学)・冬季連携講座(武蔵工業大学)として、単位認定がなされる集中講義(1週間程度)を実施することを検討した。講義内容は自由であるが、学生にとって魅力あるものとすることを目標とした。例として、一方の大学にあって魅力ある既存の講義を他方で実施する。あるいは、双方の担当教員が連携して新しい分野を開拓し、或いは二つの既存講義を組み合わせて双方で講義する方法が考えられた。また、これを通して共同研究がなされる可能性も期待できる。講義方式は、夏季連携講座(SL)は室蘭工業大学、冬季連携講座(WL)は武蔵工業大学において開催することを基本とする。期間は1週間を目処とし15コマの講義を行う。演習や実験を含むものでも良いこととする。なお、学生の移動は考えず(経費の用途に無い)、教員が他方に滞在して講義する。課題として、単位認定制度の確立のためには、時間等を要するので注意する必要がある。また、本プログラムは3年の実施期間であるが、10年以上継続的に実施されることが要求されている。従って、本事業運用に当たっては、3年経過後の処置についても念頭におく必要がある。例えば、e-learningシステムの共同開発なども視野に入れる必要があることである。 これを受けて連携推進委員会では、連携プログラムの構築及び開講について両大学において推進して行くことを了承した。また、連携プログラムの構築にあたり、下記の点に留意することとなった。・両大学の負担は、同等とする。・連携プログラムを遂行する上で、担当教員の負担がなるべく増加しないよう配慮する。・当初は、大学院を中心に行うこととし、今後、学部への展開を図って行く。その方法として、通常のカリキュラムに組み入れる方法、新たに科目を立ち上げる方法等が考えられる。なお、開講時期、方法等については、両大学で十分検討する。

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