平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告10薦し、入学者の選考を行うことである。条件として、出願資格は翌年3月に卒業見込みで、両大学における大学院推薦入学基準に達している者とし、推薦受け入れ人数は、各専攻1名、各研究科の合計5名以内とすること、毎年5月に実施している大学院推薦入学試験(A日程)時に募集を行い、この制度をもって大学院進学者数増加の一助とすることが決定された。なお、実施に当たっては、両大学に設置されている入試委員会において、細部を検討することとなった。なお、その際、授業料及び検定料は、入学する大学の基準によるものとした。 企業研究会の実施による実効ある就職支援として、両大学が保有する施設を使用し、双方で企業研究会を開催(実施時期は2月を予定)することとなった。これにより、武蔵工業大学のUターン希望学生には北海道の求人情報が提供でき、室蘭工業大学の学生には首都圏の企業(約180社)の情報が提供出来ることにより、双方にとってこれまで不足していた求人情報等の補完が図れるものである。なお、研究会での企業との仲介は双方の就職担当職員が連携し実効を上げることとし、詳細については入試・就職委員会において検討することとなった。 また、連携取組内容・成果を、両大学内ならびに広く一般に対して公開することを目的としたホームページを開設することも検討した。ホームページ運用権限は両大学が持つこととし、連携事業の概要や事業成果報告はもちろん、最新ニュースやトピックスを掲載する等、両大学からタイムリーな情報発信が可能なものとする。なお、今年度中の公開を目指す。これについては、職員交流委員会において検討し、推進することとなった。なお、入学式等で連携取組の内容を紹介(パワーポイント)するなどホームページ以外の紹介方法も考えて行くこととした。3)地域連携部会地域連携部会ではまず、水素モデルタウンの実現化に向けた検討を行った。ただし、地域調整委員会や室蘭市も関連するため、それらと連携して検討することとなった。なお、実走行にあたり、水素供給等をどのようにするかなどの課題はあるが、実現化に向けて解決策を模索することとした。 その他に、地域産業の振興及び技術移転の実現化を図ることや水素エネルギー利用等に関するシンポジウム(フォーラム)を開催し、地域の活性化を図ることが協議された。いずれも今後、地域連携部会で検討し、実現に向けて努力することとなった。 なお、本事業の円滑・適切な運営を担保するため、評価委員会を設置し、評価指標を設定することとなった。手順として、まず推進委員会において第三者を含む委員の選出を行い、評価指標を設定する。次に評価指標のもと、毎年8月~10月に評価委員会を開催し、連携事業の点検・改善を図るものである。結論として、外部評価委員(1名~2名)を含む自己点検評価とする。委員長は、武蔵工業大学の白木副学長とし、両大学より委員(1名)を選出し行うこととなった。4.おわりに 本章では、本事業の目的ならびに平成20年度に実施した事業と成果の概略、平成21年度に向けて検討した項目とその検討内容について記述した。これらは、本事業が適切に運営されていることを示す資料の一部であると共に、今後事業を推進する中で過去の議論の経緯を示す記録であるとも考えられる。これまでに提案され、議論されてきたが、21年度には計画されなかったテーマも多々存在する。これらの多くは、本事業を効率的に推進するため、あるいは本事業の性格上そぐわないために、結果として採用されなかったものであって、その内容の優劣によるものではない。従って、今後の事業の過程においては、再度検討されるべきものも含まれている。 結論として、与えられた課題の特色からその達成度については若干の高低があるものの、全ての課題において当初の目的を達成したと言える。

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