平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告13ルを発展させ、室蘭工業大学側でのシミュレーションと人工皮膚による検討と東京都市大学側で実施可能な動物実験による検討とを有機的に組み合わせることで、より現実に近い精度の高いモデリングを実現することを目的とする。さらに、東京都市大学島谷教員による生体埋め込み型センサーへの光による電源供給の問題に関して、室蘭工業大学側での皮膚組織光学特性研究の成果を導入して、最適な光伝搬条件を見出すことを第2の目標とする。④原子力工学:原子炉圧力容器用鋼におけるSi添加量に関する研究 鉄鋼材料の照射脆化に及ぼす含有Siの影響については不明な部分多し。基礎的な研究から、現行圧力容器用鋼A508はSi過剰かも。Si低減の下限を見極めることが重要。微細組織への影響、強度特性への影響、就中照射下強度特性(照射脆化)への影響等の観点。イオン照射によって照射脆化評価を行うことが研究効率から有効。微少試験片の利用が前提になる。特性解析上最も優れた微少試験片試験法はTEM disk(電子顕微鏡観察用ディスク試料)を用いたSP(Small Punch)試験法。A508鋼を基本にSi量を変えTEM-SP法によって脆化度を評価する。照射は東京大学重照射研究設備(HIT)にて実施。Feイオンにより、最大10dpa。3.大学運営連携1)連携取組内容の公開 ホームページの更新等を介して、本活動を公開する。2)大学院特別推薦入試の実施 東京都市大学ならびに室蘭工業大学の学部を卒業見込で大学院への進学を目指す学生を対象として、在籍する一方の大学において学内での大学院進学のための推薦資格を得た者を、他方の大学院工学研究科の入学者として選考する。また、室蘭工業大学が国立大学法人であることを考慮して、各大学大学院工学研究科(東京都市大学:9専攻、室蘭工業大学:9専攻)においては、1専攻につき若干名の学生を受け入れるものとする。3)事務職員の相互派遣の実施及び委員会の開催 本プログラムは、事務組織の教務部・学生部・図書館などの学生サービス部門及び総務部・経理部などの管理部門に所属する事務員・係長クラスの事務職員を対象として、9月又は10月から約2ヶ月の期間、両大学において数名を派遣先の同部門に派遣し、派遣先部署の上司の指導・指示等に基づき、専任職員同様の通常業務に就く業務体験を行う。4.地域連携1)水素エンジン搭載マイクロバス走行のための委員会の開催 東京都市大学が開発する水素バスの実走行試験を、室蘭工業大学、室蘭市と連携しながら実施する。実施にあたっては室蘭市の協力のもと、傾斜地の多い厳しい環境下で実証運行すると共に、水素バスを通じて水素社会の実現に向けた市民への啓蒙普及のためのフォーラム開催、試乗説明会を開催する。また、引き続き室蘭市、室蘭地域の支援機関、水素利用タウン研究会等のメンバーと本連携事業のメンバーが意見交換等地域交流を図り、室蘭地域における両大学と地域との連携の可能性探索、東京都市大学の地域での実証実験への連携協力、水素関連技術の今後や水素社会の実現可能性等について協議する。5.連携推進委員会及び 連携事業評価委員会1)連携事業評価委員会の開催 平成20年度連携事業報告書に基づき、本連携事業に対しての評価を行う。2)連携推進委員会の開催 平成21年度については定例委員会を8月ならびに年度末の2度に実施する。8月に開催する委員会においては、室

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