平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告17 戦略的連携支援事業の一環として、Winter Seminar at 室蘭工業大学 Part 1 および2を開催した。ここでは、室蘭工業大学で実施した2回のセミナーについて報告する。1. Winter Seminar at 室蘭工業大学 Part 1 大学院特別講義 研究開発参画型(OJT)の学生教育のため、室蘭工業大学大学院学生を対象として、水素利用システムに関する大学院特別講義を下表のとおり開催した。 初日の午後の講義を担当された小林教授は、武蔵工業大学の紹介から講演をスタートされ、続いて、燃料電池の種類/構造/特徴といった基本的な部分へと進まれた。また、PEMFC, DMFCシステムの特徴、燃料電池に用いる触媒(PEFCの触媒、DMFCの触媒、Pt-Ru触媒、触媒)の課題を示されるとともに、PEMFCに関する武蔵工業大学での研究の取り組みを紹介された。 翌日の午前の講義を担当された山根准教授は、水素エンジンに関して講演され、水素燃料の特性、水素エンジン燃料供給方法、特徴について説明されたのち、武蔵工業大学の研究開発、水素燃料車載方法、水素燃料の安全と今後を紹介された。 高木教授は、水素を用いる内燃機関と燃料電池に関して講演され、燃料電池の種類/構造/特徴、PEMFC, DMFCシステムの特徴と内燃機関との特性の違い、PEMFCの劣化問題と診断技術を説明されるとともに、武蔵工業大学での研究の取り組みを紹介された。 最終日の講義を担当された永井教授は、燃料電池の電解質膜について講演され、電解質膜の種類(炭化フッ素系電解質膜、炭化水素系電解質膜、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン膜、スルホン化ポリイミド膜、 スルホン化ポリアリーレンエーテルスルホン膜、複合電解質膜など)について説明され、燃料電池に用いる電解質膜の最新動向と電解質膜の課題を、最新の研究成果を交えて紹介された。 Winter Seminar at 室蘭工業大学 Part 1は大学院学生特別講義として開催されましたが、学部生4年生、教職員の参加も多く、3日間の講義の参加者数はのべ185名となった。特別講義に対する参加者の意見をみると、水素、エネルギー、燃料電池、内燃機関を研究の専門分野とする大学院生や教職員にとって貴重な講演であったことはもとより、専門分野としない学生、教職員にとっても、クリーンエネルギーの代表である水素エネルギーの分野の重要性、将来性を認識するたいへん良い機会となったと思われる。また、エネルギー資源、地球環境、クリーンエネルギーについて考える機会を提供するたいへん貴重なものであった。 図1~4に4講演の様子を示すとともに、図5に参加者アンケートを示す。なお、本特別講義で使用されたパワーポイントは、Winter Seminar at 室蘭工業大学資料集として印刷・製本され、参加者全員に配布される。■教育研究部会 活動報告 プログラム・カリキュラム小委員会プログラム日 時題 目発表者資料ページ4日 13:30~15:00燃料電池システム(1)講師 小林 光一 教授 (武蔵工業大学 エネルギー量子工学専攻)5日 10:30~12:00内燃機関水素エンジンと燃料電池システム(1)講師 山根 公高 准教授(武蔵工業大学 総合研究所 兼 工学部 エネルギー化学科)5日 13:30~15:00内燃機関水素エンジンと燃料電池システム(2)講師 高木 靖雄 教授(武蔵工業大学 エネルギー量子工学専攻)6日 10:30~12:00燃料電池システム(2)講師 永井 正幸 教授 (武蔵工業大学 エネルギー量子工学専攻)日 時:平成21年3月4日(水) 13:30~6日(金) 12:00場 所:室蘭工業大学 総合研究棟 Y103講義室(講師控室:Y302室)資料▷P121資料▷P108資料▷P95資料▷P84ウィンターセミナー at 室蘭工業大学室蘭工業大学 工学部 准教授 佐藤 孝紀

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