平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告254.5 �グロープラグの形状によるバックファイヤへの影響 燃焼室内の圧力の測定は、ヘッドに設けられたグロープラグ穴に図11(a)のように圧力センサーを取付けて測定した。その際、筒内圧を測定しない気筒のグロープラグ穴は、図11(b)のように塞ぎ栓で塞いだ。前述の散発的な逆火がどの気筒で発生しているかを確認するために、圧力センサーを順番に移動して全気筒の圧力測定を行った。その結果、圧力を測定している気筒では、逆火が起こらないことが確認された。即ち、逆火が起こっているのは、グロープラグ穴を塞ぎ栓で塞いでいる気筒であることが確認された。そこで、圧力センサーと同じ形状をした塞ぎ栓でグロープラグ穴を塞ぐことにより、その空間を無くしたところ、過給圧100kPaで散発的な逆火を完全に無くすことができた。このことから、図11(b)のように塞ぎ栓先端に残った空間に前のサイクルの火炎が残っていて、逆火の火種になったものと考えられる。以上のように希薄燃焼により、NOxを低い値に保ちながら、過給により目標の出力を確保し、且つ逆火を全く起こさない予混合火花点火エンジンを開発し、小型バスに搭載した。5. 水素エンジンバスの概要5.1 水素供給系 図12に水素エンジンバスの燃料系統図を示す。車両への水素の搭載は、圧縮水素とし燃料電池車で実績のある容積74L、圧力35MPaの高圧タンクを6本搭載した。これにより、熱量換算で軽油47L分に相当し、一充填当たり200km程度の航続距離が確保できると予想される。また高圧タンクからエンジンの噴射便までの燃料装置についても、燃料電池車のそれを参考にして、新・道路運送車両の保安基準 別添100「圧縮水素ガスを燃料とする自動車の燃料装置の技術基準」に適合するように配置した。5.2 水素燃料装置関係の配置 図13は、車両における水素燃料装置の概略の配置図である。車両は、隔壁により容器室、客室、エンジン室の3つに分けられ、6本の高圧水素タンクは屋根上に設けられた容器室に設置され、タンクからの高圧水素は、減圧弁により2段階に減圧されてエンジンに供給される。また各室には、水素漏洩検知器を設置し、水素の漏洩が検出された際は、タンク及び水素ラインの2箇所に設けられた遮断弁により自図10 VGターボによる過給圧改善効果図11 グロープラグ穴塞ぎ栓の形状図12 水素燃料系統図

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