平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
31/146

地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告29おいて概ね0.9 W/cm2であった。4.1 MEA構成各要素のインピーンス計測値データベースの作成 上記仕様のMEAを用いてMEAの構成各要素の電気抵抗を交流インピーダンス法により計測し、データベースを作成した(図3)。これらの値は、次項で述べるTLM-ACISの予測値の検証にも用いていく。これらの値に電解質膜の値が含まれていないが、これは膜作製時の単体計測値やTLM-ACISによる作動中の計測値などで、今後データーベースに加えていく。4.2 MEA調製法が電気化学的特性と出力性能に与える影響 表2に示す触媒ペースト調製法3因子、GDL撥水率、MPL有無の合計14水準が出力と電気化学的計測法による特性に与える特性を評価した。その代表的な結果を図4に示すが、評価したいずれの因子も、出力、高負荷電流域における電圧出力、Nyquist線図の安定性に対して大きな影響を与えることが明らかになり、評価に用いた主要素材であるNafion212とPt/C触媒の場合、出力と高負荷電流域の電圧出力を安定させるためには、同図に⑥で示した下記仕様・調製法が最も適していることがわかった。 ⑥:�MPL:あり、GDL撥水:5%、水分:64wt%、ペースト塗布回数:6/4回、乾燥速度:2℃/60分 また図示していないが、上記仕様・調製法は、電極を乾燥させた後の表面のヘアクラックが最も少なくかつ浅いことなどから、物理的な電極の特性も安定している。(詳細は )5. PEFC用性能劣化診断技術の開発5.1 分割電極セルによる出力分布診断法の開発 新しく作製したMEAが面内で均一に発電を行っているかどうかを診断するために、また性能劣化が生じた場合にMEA面内の劣化分布を計測するために、発電分布を計図3 MEAとエンドプレート各要素の抵抗値 (Nafion212, Pt/C触媒の場合)表2 MEA調製法の評価因子と水準資料 ▷ P132,133(a)i-V特性(b)アノードとカソードのNyquist線図図4 MEA調製法が出力、高負荷電流域における電圧安定性、Nyquist線図の安定性に与える影響

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です