平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
44/146

地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告42・ ステンレス製反応装置の試作と試運転 市販のステンレス製小型反応器(図2(a))を用いて反応を行った。その結果、ガラス製容器の場合と同様に、アルミニウムと水との反応により水素が発生することを明らかにした。そこで、大型反応器(図2(b))を試作し、その試運転を行った。その結果、大型反応装置を用いてアルミニウムの切削くずを水と反応させることで水素の製造が可能であることを確認した。しかしながら、反応を行った際にアルミニウムの切削くずが偏心した攪拌軸に絡みつき、攪拌翼と反応器の底との距離があるためアルミニウムが溜まってしまうことがわかった。これを解決するため、攪拌翼の軸を編心させず、攪拌翼と反応器の底を近づけた改良型試作反応器を作成した。来年度の計画: 来年度以降は、攪拌速度および攪拌プロペラの種類の検討による攪拌を効率化することで運転条件の最適化を行う。また、誘導期に与える反応温度の影響など実用的な方法による誘導期短縮方法の検討も行う。さらに、ボンベへの充填を意識し、反応器内で発生した水素を高圧で貯蔵しながらの反応についても検討する。(a)(b)図2 ステンレス製小型反応装置(a)および大型反応装置(b)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です