平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告47は無い。室蘭工大においては、第一法規株式会社が提供する規程管理システムを購入して活用していた。このシステムは、キーワード検索から学内関連規程を抽出できるだけでなく、検索した規程に関連する法令まで画面に表示される。システム自体もメンテナンスされるため、法改正があった際、学内規程の修正を逃さずに行うことができる。遺漏の無い文書管理体制は、本学も学ぶべき点が多かった。(3)物品の調達体制と発注システムの紹介物品調達に関する事務について、実際に発注システムを使いながら本学との違いを体験した。室蘭工大においては、会計課契約係(以下、会計課)が物品調達事務(入札、発注、契約、納品、支払いなど)に係る大半の過程を担っており、各部署から会計課へパソコンによる発注システムを介して調達を依頼し、会計課が手配する。このため発注を行う各部署においては、本学と比べ一連の調達事務の負担がとても軽い。代わりに、会計課の職員数は22人所属しており事務局全部署中で最も多かった。大半が税金で運営され、より高い透明性が求められる国立大学特有の事情から、調達の専門部署が設置されているようであり、事務組織の構成で本学と大きく異なっていた。(4)会議の運営方法研修期間中に開催された、下記の5つの会議に同席させていただき、運営方法の違いを体験した。<傍聴した会議>①学科長等連絡会議、②教育研究評議会、③教授会、④大学院工学研究科委員会博士前期課程分科会、⑤大学院工学研究科委員会博士後期課程分科会特に、②の教育研究評議会は、本学で例えるならば、大学協議会に法人の理事が加わって構成されるような大学運営上の中枢の会議であり、貴重な体験となった。会議の運営方法について参考になった点は、2つあった。一つは、会議の進行準備について、もう一つは、構成員の出欠管理である。円滑に無駄なく会議を進行するために、議長や議題提出者の発言要旨を会議前に作成し、会議上で発言者が読み上げる。こうすることによって短時間で、無駄なく、また伝達事項について漏れなく、さらには、事務局と協議が整った内容で確実に伝えることが出来るように準備されており、議題が多い会議において、参考になる運営方法であった。会議の出欠管理については、次項「教員の多角的評価システム(ASTA)について」で記述する。(5)教員の多角的評価システム(ASTA)前項の会議に出欠管理に関連し、給与・賞与に反映される加点方式の多角的評価システム(ASTA)について説明を受けたので、触れておきたい。各委員会への出席、特許取得、論文本数、学会における発表回数、競争的資金獲得、入試業務、社会貢献、学生指導といった、「教育」「研究」「社会・国際貢献」「大学・部局運営」に関し、総合的な評価システムを導入していた。実績や回数、貢献度に対し予め定められた点数を加算する方式で意欲の向上を図り、結果として、大学に有益な結果を生み出すよう工夫されていた。給与・賞与に影響する評価制度の導入は、簡単に労使の同意を得れるものではないはずだが、国立大学で柔軟に運用されている実態を知り、驚きとともに大きな関心を持った。(6)事務局各部署の業務分掌室蘭工大の事務局組織について、本学と比較しながら情報を交換した。両大学間の環境の違いから安易な比較はできないが、参考になる比較ができた。表を作成したので、参照されたい。(別紙1、2、3)(7)事務職員の研修制度の紹介室蘭工大の研修制度について詳細に説明いただいた。室蘭工大の研修企画担当者は、制度が遅れているとの認識であったが、下記に示すとおり決して劣ってはい資料 ▷ P137〜P142

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