平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告60大学・武蔵工業大学連携事業について~室蘭における水素エンジンバスの走行試験について」をテーマに開催された。我々大学側と地元研究会との情報交換、意見交換会、相互交流の場となった。 室蘭市の佐藤経済部長のご挨拶に続き、本間産業振興課長の司会で始まった。最初に室蘭工業大学の関川が戦略的大学連携支援事業の概要について説明した後、武蔵工業大学の内燃機関紅白研究室の岩崎氏からパワーポイントを使っての水素バスに関するプレゼンテーションがあった。内容は水素エンジンに関するバックファイア対策及び出力向上研究の概要、車両に関する評価、シャシーダイナモ試験、走行性能試験、さらには車両構成、安全対策、エンジンの始動停止方法、燃料充填や走行風景の様子などの説明を受け、水素利用タウン研究会のメンバーは興味深く聞きいっていた。 説明終了後質疑応答に移り、NPO法人の室蘭地域再生工場の藤当代表は、「市民に廃棄物が水だけであるところを見せるようなことをして欲しい、また走行ルートは市民の目に触れるところをはして欲しい」、「水素ステーション建設の布石になれれば良い」等の要望が出された。 また、㈱日本製鋼所室蘭研究所の岩本副所長からは、定員や燃費など詳しいスペックに関する質問が出された。 新日本石油精製㈱室蘭製油所からは水素自体が管の中で凍る可能性があることについて意見が出された。 北海道開発局からは、「JHFCのプロジェクトが寒冷地でも行うことになった場合に、室蘭が候補地になる布石になることを期待する」との意見や、「水素はいつになったらブレイクスルーするのか、ブレイクスルーする時まで教育・研究のみならず、企業との連携、市民や社会への情報提供を引き続きお願いしたい」との意見が出された。 参加した研究会メンバー、両大学関係者とも水素バスのみならず、地域における水素社会の実現、意識の醸成などを視野に見据えた意見が出され、真剣に議論を交わすとともに、水素エネルギーを軸とした今後の地域連携を考える上で有意義な研究会となった。室蘭地域水素利用タウン研究会の様子市担当者から研究会について説明を受ける

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