平成20年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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5し、大学間競争の中で、生き残る運営マネジメントを共有する。③室蘭市における地域連携として、市の運営する企業支援機関、大学の産学連携窓口交流組織を仲介として、水素利用技術のみならず互いの大学が開発した技術を常に技術提供できる支援システムを運営する。同時に、地域企業の相談やニーズに応え得る連携事業とする。 具体的には、武蔵工業大学、室蘭工業大学、室蘭市の水素エネルギー開発を軸とした連携は各機関の有する知見や人材、設備を相互補完的に共有することを可能にする。これにより研究開発が促進されるとともに情報データが共有され、研究業績の発信拠点が形成できることになる。 教育面においても学生の受ける教育内容はより豊富にかつ質の高いものとなり、また東京と北海道という異なった地域環境と指導者のもとでの教育がなされることで、在学生・受験生にとって魅力ある教育プログラムが組まれることになる。 地域にとっては室蘭市が熱心に進める水素利用タウンの実現への力強い技術的基礎がつくられ、その正しい進展を早めることになる。このような成果は地域にとどまらず国内外での貢献ももたらすと期待できる。 少子化時代の大学間競争に対応するため、首都圏私学である武蔵工業大学と連携することにより、地方大学である室蘭工業大学は魅力的かつ効率的な学生募集のノウハウを学ぶことができる。また、事務職員の交流により両大学の事務局機能の合理化が図られる。 武蔵工業大学、室蘭工業大学の研究施設の他、室蘭市に現存する諸施設が利用でき、さらに室蘭市祝津地区水素エネルギーモデルタウン全体を実証研究に活用することができる。 水素関連の大学院教育プログラム共同開発、実験研究施設・設備の相互利用、教員シーズの相互活用、事務局の共有化によってこれらにかかるコスト全体を低減すると共に、高度専門教育と社会への高度なシーズを提供する窓口がワンストップに合理化される。また、学生募集にかかる地方、首都圏での活動が相互補完により合理化される。10年計画構想図

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