平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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■地域連携部会 活動報告室蘭での水素エンジンマイクロバス走行試験記録東京都市大学 工学部 特任教授 高木 靖雄地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告101 平成21年10月から11月にかけて、東京都市大学が開発した水素エンジン搭載マイクロバスを室蘭工大に搬送し、室蘭市で走行試験を行った。走行試験は、室蘭工大とともに室蘭市と共同で実施し、主に室蘭市が開催する各種催し物で小中学生のみならず一般市民を試乗させることと、市・市議会への見学者や視察者を市内外各種施設に搬送する役割を果たし(表1)、水素エンジンバスの有する地球温暖化と大気環境保全に対する高いポテンシャルを紹介する啓発活動と技術的な完成度の高さのPRを行った。走行は3週間に亘って出動回数21回、走行総距離1,149km、乗車総員686名、総水素使用量は1150Nm3であり熱量換算で軽油の325Lに相当する(表2参照)。走行範囲は室蘭市内のみでなく、近郊の登別町、伊達市や洞爺湖町、壮瞥町までの広い範囲におよび、一回の水素充填で最大122kmの走行を行った(図1)。 NOx,PM,HC,COが2009年の大型バストラックの規制値以下のレベルである上にCO2排出がゼロであり、全走行期間の平均燃費はエンジン説明時や待機中のアイドリングを含めて、軽油の熱量換算で3.5km/Lであった。 水素バスに対する水素の充填は、エア・ウォーター(株)の移動式水素ステーションを千葉県から北海道エアウォー1. 走行試験の概要2. 水素充填とバス駐車の拠点表1 水素エンジンバスの試験走行と参加イベント一覧表2 水素エンジンバス走行のまとめ図1 試験走行の範囲

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