平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告102ター(株)室蘭営業所の敷地に移送し行った。移動式水素ステーションは水素ガストレーラと水素充填装置から構成されており(図2)、移動式水素トレーラーへの水素充填は、トレーラーをその都度苫小牧市のエ社水素製造工場へ搬送して行った。水素充填装置では高圧用コンプレッサーにより40MPaに昇圧し蓄圧器に貯蔵し、水素バスへ充填する方式である(表2)。しかし、水素バスの最大必要水素量(6本×74L×35MPa)が大きいため、この高圧蓄圧器ではフル充填ができず 20MPa程度の残圧までしか水素を使用できなかった。 また、移動式水素ステーションを設置した敷地内にあるエ社関連会社のガレージを水素バスの駐車拠点として使用した。 期間中、水素エンジンに対して行ったメインテナンスは点火プラグの点検と交換、水素配管関連ボルトとスティーの増し締めだけであり、水素に関するトラブルは一切生じなかった。また運転者からは、水素エンジンに対して次のような感想が寄せられた。 ・�世田谷近郊に比べて山坂の多い室蘭市内走行では、ディーゼルエンジンバスに比べて発進トルクが低いこと ・�冷間始動や登坂時の吹き上がりが悪化しメインテナンスが必要になったこと(上記メインテナンスにより回復)3. 試験走行期間中の 水素エンジンバスのメインテナンス表2 移動式水素ステーションの仕様図2 移動式水素ステーションと水素充填の様子

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