平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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108平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編なく実現に向けて、我々は何ができるか、何をなすべきかを考えていきたい。きょうのテーマで、温室効果ガスに関する各国の動き、将来の見通し等につきましては、プログラムにございますように大変的確な講師をお招きすることができました。環境ジャーナリストであられる富永秀一様でございます。富永様には「気候変動問題に対する世界のアプローチ~あなたにも出来る身近な取り組み~」のタイトルで基調講演をいただくという設定でございます。環境問題に関しましては皆さまご案内のとおり、政策的なアプローチ、あるいは制度的な取り組みという側面と、これはテクノロジーによって解決しなければいけないという面が非常に強うございますので、こちらに関しましても私どもの大学、あるいは東京都市大学の取り組みをご紹介いただきたいと思います。東京都市大学からは高木靖雄先生、私どもの大学からは環境科学防災研究センター長の岩佐先生にご講演をお願いいたしました。さらに大学だけではなくて、自治体や市民個人個人の取り組みという側面もありますが、きょうは、北海道開発局から参鍋さんにおいでいただいて「北海道における低炭素社会の取り組み」についてもご紹介いただくという構成にしてございます。問題は大変グローバルで、ゆくゆくは私したちの日常の生活にもかかわってくる課題でございますが、基調講演から3件の講演まで時間が許す限り皆さんで講演を聞き、活発なご質問ご討議をお願い致しまして、この会が実り多いシンポジウムになることを祈念しております。以上、私から大変簡単でございますけれども、主催者を代表しての開会のあいさつにさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。▶司会ありがとうございました。次の準備をいたしますので少々お待ちください。早速基調講演に移らせていただきます。「気候変動問題に対する世界のアプローチ ~あなたにも出来る身近な取り組み~」と題しまして、環境ジャーナリスト富永秀一様にご講演をいただきます。なお講師プロフィールにつきましては、お手元のパンフレットに掲載されておりますので、そちらをご覧いただきたいと存じます。では富永先生、よろしくお願いいたします。▶富永秀一氏(環境ジャーナリスト)皆さん、こんにちは。環境ジャーナリストの富永秀一と申します。よろしくお願いいたします。自己紹介を簡単にさせていただきたいと思います。環境問題については中学生のころから関心を持っていて、就職するときにも環境問題に関して情報発信をしたいということで、全国を受けた中でテレビ朝日系列、こちらですと北海道テレビと同じ系列の名古屋テレビでアナウンサーを10年ほどしました。普通のアナウンサーとしての業務と並行して環境問題についても情報発信をしていたのですけれども、だんだん会社の中でまとめる役になってくると環境問題に関する番組を作ることがやりにくくなってきて、ライフワークとして環境についてやっていきたい思いがありましたので8年前に独立をしました。インターネットで情報発信をしたり、あるいは古巣とは別のテレビ局で環境問題に関するテレビ番組を制作したり、あるいはブログやユーチューブなどを使ったり、新聞や雑誌に記事を書いております。最近の取り組みとしては、エコロジーコーチングという組織や会社の環境問題に関する強みなどを見つけて伸ばしていくということも始めております。あるいは講演などもさせていただいたりしています。いろいろなお話しをされる方は多いのですが、私の場合は実践派として口だけじゃなく、自分でも取り組んでおります。大きな物から小さな物までいろいろです。例えばマイバッグやマイ箸、マイボトルを持ち歩くなども入れると40や50ぐらいあります。きょうは、取材活動や日ごろ実践していることの中から環境に優しい、それだけでなく簡単にできて、しかも自分が得になる新しいライフスタイルを交えながら、世界の気候変動に対するアプローチの話しもさせていただきたいと思っております。具体的な話しの前に、なぜ環境問題に真剣に取り組ま

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