平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編115何度も、何十年でも使えます。熱量も使い捨てより多いです。コストは普通のカイロは1回あたり50円ぐらいします。使い捨ては1回あたり20円から40円なので高めですが、ベンジンの白金カイロは1回あたり10円ぐらいですみますからコスト的にも大きなメリットがありますし、熱量は使い捨てカイロの10倍は出ると言われていますので有利です。実践派である私も3年前から使っていてお見せしようと思ったのですが、初めて知ったのですけれども、飛行機に白金カイロは乗せちゃだめなんですね。保安所でダメと言われてしまってコインロッカーに預けてきたのでお見せできないですが、薄っぺらいものです。胸ポケットやズボンのポケットに入れています。これで暖かければ暖房を強くしなくても過ごせるのでコスト的にも安いです。アウトドアのお店や薬局、通販でも買えます。これから暖房器具を買うとか買い替えるときには、CO2の排出量も意識して購入していただきたいと思います。こちらの地方ではほとんど灯油を使われていると思いますが、これからはいろいろな方法があります。例えばエアコンは従来の考え方からいうと霜取り運転ばかりしていて暖かい空気は出ないイメージですが、今は違います。ダイキンが来月発売するものは寒いところでも使えます。-10度の場合でも15分で部屋が20度になる。50度の高温が出ますし、外気温-25度でも運転ができる。3分で霜取りが済む。ほかの方法で2系統を用意して交代で霜取りをして冷たい空気が出ないものもあります。タイプはいろいろあります。灯油が高くなってきていますので、エアコンも比較の対象になってきています。ほかにはペレットストーブがあります。バイオマスですが、この地方だと伊達市で間伐材を利用したペレットが作られています。原理的にはCO2の排出に換算されないことになっていますので有利です。実際に計算をしてみました。灯油のファンヒーターのCO2排出量を1倍とした場合、ガスは天然ガスで同じ熱量あたりのCO2の排出量は少ないので0.75倍です。エアコンは温度によって能率は変わってきます。スライドはデータが出ている機種で今も発売されているもので計算しました。能率をCOPと言いますが、実際に作られる熱量を消費電力で割ると能率になります。7度の状態で0.37倍とかなり少なく済みます。2度まで下がるとCOPが3ぐらいまで下がるのですが、それでも0.7倍で少ないです。-5度ぐらいなるとちょっとというところになってくると思いますけれども、そういう状態です。ペレットストーブはカーボンニュートラルと言われるもので、最近、固定化された炭素が出ていくだけだから温暖化にはつながらないと考えられるのです。ほぼゼロであるということです。作るときに数パーセントだけエネルギーを使います。メガジュールあたりの価格で見てみましょう。灯油のファンヒーターは北海道の10月時点の配達されるときの価格を元に計算しました。1.94円です。ガスはちょっと高いです。エアコンは7度で1.14ですのでかなり安いです。ただ能率が落ちてくると高めになってしまいます。伊達市で作られているペレットストーブだと1キロあたり40円で、計算するとほぼトントンであります。今の時点ではそうですけれども、これが間もなくピークオイルを迎えると考えられております。需要の伸びがあまりにも早く石油の供給が追いつかなくなることをピークオイルと言います。リーマンショック以降の、経済の停滞で伸びると思われていたのですが、特に中国の影響で思わぬ回復をしていますので、早いかもしれないということです。そうなると1バレル80ドルぐらいだと思いますが、150とか200ドルになっていくと灯油も18リットルで2千円や3千円、今は1千円ちょっとぐらいだと思いますけれども、それぐらいになると価格面でも有利になってくるわけです。寒さが厳しくないときにはエアコンが有利で、厳しくなってくると今は灯油のファンヒーターに切り替えるということもあると思いますが、ペレットストーブも十分視野に入ってくるということです。例えばエアコンを買うときの注意点があります。暖房能力は全機種表示があります。低温時、外気温2度の時の暖房消費電力は一部のメーカーしか表示していませんので、表

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