平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編117なし方で半分にすることができれば30%になり、つまり70%節水、省エネになるということです。計算すると、普通のシャワーヘッドは1分間12リットルでます。ある4人家族が毎日10分間使っていたとします。17万5,200リットルも使います。70%カットできれば12万2,640リットルの削減になります。室蘭市の場合の上下水道料金1立方メートルあたり346.5円で計算しますと、上下水道代が年間で4万2,500円ぐらい節約できる。しかも出るのは水だけではなくて、天然ガス化が済んだ地域の場合で考えると12万2,640リットル×平均水温が15度だとすると、実際にはもっと低いかもしれませんが、仮に計算すると40度にする場合ですと、1リットルの水を1度温度を上げるには1キロカロリーの熱量が必要です。ガスの場合だと効率は80%だとすると÷0.8。都市ガスの場合、1立方メートルあたりの熱量が1万1千キロカロリーで÷ことによって節約できる都市ガスの量がでます。×室蘭ガスの1立方メートルあたりの従量料金をかけるとガス代が5万7千円ぐらい節約できる。年間で10万円近く節約できる計算になります。実際には水の温度は低いかもしれないし、4人家族ではない場合もあるでしょう。10分間よりも短い方もあれば、長い方もあるでしょうがこの計算式だとこうなります。是非やってみてほしいと思います。最後に希望が持てる話し、私のアイデアをお話しさせていただきたいと思います。今、グリーンニューディールと言われています。環境分野に投資することで経済を立て直し、雇用を拡大して環境対策も進めてしまおうという政策です。非常に素晴らしい方法ですし、現地点ではこの方向に向かっていくべきだろうと思っております。ただ心配なのは、グリーンニューディールは2つの点で時間がかかるということです。1つは実際に経済が成長、雇用拡大につながって税収アップにつながるまでの時間がかかるのではないか。もう一つはそれによって再生可能エネルギーの普及には膨大なコストがかかります。制度の工夫でできる部分もあるとは思いますけれども、呼び水として補助金などを出せば国や地方の財政支出が圧迫して、福祉や教育、医療、社会資本の整備などが滞ってしまう可能性があるということです。そこで提案しているのが、国際連合再生可能エネルギー基金を設立しようということです。お金はそもそも人間がやりとりしたり、サービスをやりとりするために便利だから考え出した制度です。もともと金属の塊だったり、普通の紙であるものに、これは価値あるものとしましょうという取り決めでやっているものです。人類自体の存続が危ないときにそんな制度にこだわって、自分の首を絞めるぐらいだったら部分的に縛りを解除したらどうかということです。それによって国連に目的を限定してバーチャルな予算、無限の予算を与えて再生可能エネルギー関連の施設を整備したらどうかというアイデアです。国連がどの国にどれぐらいの設備を設けるかというバランスを考えて、それぞれの国を通して企業に発注する。企業はそれを作ります。ここでバーチャルなお金をもらっても企業は困りますのでその国の通貨で払う。そうするとインフレになってしまう。でも国がその設備をもらい受けるのです。そこで生産した電気やバイオエネルギーを売って国が収入にすることでインフレをできるだけ抑えていくという考え方です。これをすれば何がいいかですが、国連からの発注という考え方ですから国が国債を発行したり、予算のやり繰りをする必要がないのです。しかも設備でもうけたもので社会資本整備や教育、医療に予算を振り向けることができるということです。人類が考えられる最高の速度で切り替えが可能になるだろうということです。国の財政負担がない、逆に予算が拡大するというメリットがあります。超法規的な措置ですので、国際的な合意がなければできないことですが、こういうことでも使わない限り今回の危機を乗り越えるのは難しいのではないかと思っております。この基金設立に向けて私はいろいろなところに働きかけをしておりますけれども、皆さんも機会があれば協力していただければと思っております。「未来の人類に命あふれる地球を残そう」という名前でブログを開いております。皆さんと協力して動きを広げていければと思っております。駆け足ではございましたけれども、本日はありがとうございました。(拍手あり)▶司会ありがとうございました。

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