平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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126平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編に学生たちが手づくりの車体、燃料電池で参加しております。ちなみに昨年度は準優勝いたしました。その時の燃費はガソリン換算でリッターあたり1440キロ。このカートが何らかの形で実用化されると鹿児島から稚内までガソリン1.5リッターで行くことができる。もう一つはシニアカーでございます。写真は見にくいですが、ここにイスがございます。これも学生たちの自主研究、実お遊びでございます。建築学科が主催しているキャンパスイルミネーションに燃料電池で走らせて、燃料電池でイルミネートするなど参加しております。これは1キロワットのスタックを使っております。自慢しているところは、この光を出すのに一切大気を汚していないので、クリーンなイルミネーションです。以上まとめでございます。講演の中では表現しませんでしたが、先ほどの富永先生の質問に対してもありましたように、私が学生に対して好意で述べていることを付け加えさせていただきます。21世紀後半のエネルギーに対しては、意識革命、私はパラダイムシムという言葉を使っていますが、それが必要である。どういうことかというと、エネルギーそのものは高くて当然である。それと作るのには非常に面倒くさい燃料であることを意識すると高くなって当たり前、その代わり1回の充電に時間がかかるとかありますが、それは認めよう。もう一つはエネルギー使用の機器に対して、自動車で表現しますと自動車は小型が当たり前。先ほどお話しがありましたが、お金持ちになって大型の車を買うのではなくて小さな車は当たり前、軽自動車はコミータでいいじゃないか。そうでないと大幅にエネルギー使用を抑制した90万人の世界は成り立たない。そういうことも含めて少なくても私の講義を聞いた学生だけでもいいのでこういうことを言わせていただきました。当然単価を抑えることが必要になってきます。現在の自動車メーカーは、単価を下げると会社の売上は減るので、今の戦略はできません。そのためには国全体がパラダイムシムをやらなければ実現できない。航続距離も同じでございます。400キロ、500キロ走らなくてもいいんじゃないか、200キロでいいんじゃないか、150キロでいいんじゃないか。その代わり航続で走るときには別のシステムが必要だと。例えばレンタカーで走るとか。それはフルシステムの燃料電池自動車でもいいので、セットで考えなきゃだめ。それから先ほど申し上げましたセカンドカーとして電気自動車を使う。2台目の車の駐車は国の責任としてどうにかする。豪華さなどは我慢しなさい。カープールとかカーパックも当たり前というパラダイムシムがないと実現できないという話しも講義で言っています。まとめのまとめですが、今まで述べてきた内容でございます。21世紀後半に対するエネルギー需要とそれに対して水素や燃料電池が単にエネルギーの変革だけでなくて、在来的な液体燃料や電気の両者をつなぐ役目として非常に大事な役割をします。これらをきょうのまとめとして述べさせていただきます。大量に時間を過ぎておりますが、以上でございます。▶司会高木先生、ありがとうございました。続きまして、「北海道における低炭素社会への取り組み」と題しまして、北海道開発局開発監理部開発調査課開発企画官の参鍋修二様からご講演をいただきます。参鍋様よろしくお願いいたします。▶参鍋修二氏(北海道開発局開発管理部開発調査課開発企画官)ただ今、紹介いただいた開発局の参鍋でございます。よろしくお願いします。本日、「北海道における低炭素社会へ向けての取り組み」となっておりますけれども、厳密に言いますと「北海道開発局における低炭素社会の取り組み」で、そのうちの調査についてご説明させていただきたいと思います。皆さんからは開発局というとトンカチ官庁と思われていますが、何故、低炭素社会の取り組みを開発局でやっているのかについて若干触れさせていただきます。まず開発局の事業の大本には「北海道総合開発計画」があります。平成20年7月に、新しく「地球環境時代を先導する新たな北海道総合開発計画」という形でまとまっております。その中の主要施策の一つとして「低炭素社会の形成」がありまして、国にとっても重要な施策あることから、国の機関の開発局でも調査を行っている訳でございます。

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