平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編127開発局の調査課で行っております、ソフト的な調査のホームページのアドレスがありますので、ご関心のある方は、是非アクセスしていただければと思います。それでは本日説明する内容ですが、低炭素社会への取り組みが何故重要になっていのるかの背景として、北海道でエネルギー消費がどうなっているかというものと、バイオマス等もありますけれども、まだまだ利用されていないエネルギーがあるということに若干触れさせていただいて、後半に開発局が行ってきたこれまでのエネルギー関係の調査について、そして室蘭市に関係している調査では過去に水素関係でやっておりますし、現在も低炭素社会に向けた産業廃棄物の調査をやっておりますので、これについて内容を紹介させていただきたいと思っております。まずエネルギーの特徴ですが、皆さんご存知のとおり北海道は積雪寒冷地でありまして、冬季の暖房などのエネルギー消費が全国と比べても多くなっております。一世帯あたりのグラフで上が北海道で下が全国の平均です。北海道だと一世帯あたり、1年間に72ギガジュールのエネルギーを使っておりますし、全国44に比べますと大体1.6倍くらいの消費をしている。特に冷暖房、ほとんど暖房だと思いますけれども、北海道の中でも約6割を占めていてエネルギー消費が多いという特徴があります。こちらは経済指標で、自動車の保有台数をとっておりますが、乗用と貨物です。台数でみますと、それぞれ4.9%、4.3%という数字なのですけれども、それに使われているエネルギー消費をみますと、6.1%、5.3%で、全国のシェアからみてもエネルギーの消費が台数のシェアを2割程度上回っている構造がみえると思います。これは広域分散型ということで、自動車での移動にエネルギーを使っていると思います。広域分散型社会をイメージできるものとして、面積は九州と四国を合わせたよりも約1.3倍ほど広い。先ほどは自動車と言いましたけれども、移動の時間距離でみますと、東京を札幌に合わせると、稚内が盛岡に相当してございます。根室のほうでいきますと岡山になり面積はこれくらいですけれども、縦長で距離としては長い構造になっている。面積は広いのですけれども、人口密度は少なくて全国平均の5分の1になっています。5分の1全部に同じような密度で人が住んでいるわけではありません。DIDというのは、人がいっぱい集中していて5千人の塊がどれくらいあるか。北海道は首都圏や近畿に次いで、非常に多いです。札幌一極集中のイメージでも分かると思いますが住んでいるところと、それ以外のところがあるということです。こちらの図で特に差が広い20万都市をみていきます。20万以上ですと札幌や旭川、函館ぐらいが北海道にあります。その近隣から、20万以上の都市へ行く距離をみますと、北海道は161分で約3時間弱。それに比べますと、東北とか九州をみても、73分とか66分で2倍以上の差が移動時間にかかっている。こういう構造がありまして、自動車のエネルギー消費が多くなっているのが分かると思います。それと一次エネルギーの割合では、石油や原油の割合が多くて、北海道の場合は6割以上でエネルギー依存度が高い構造になっております。そのようなことから北海道のCO2の排出量が年間6,380万トンで、最近は減少傾向がみえてきているのですけれども、1990年に比べますと15%も増えている。全国平均は11%しか増えていませんので、北海道は増え方が大きいということが分かります。そういうこともあって1人あたりの排出量も多くなっています。気候や地理的条件でCO2の排出量が多い構造になっていますので、低炭素社会に向けた取り組みとして今後推進していくことが重要になっています。続きまして新エネルギーの状況ですが、簡単にお話します。こちらの生産サイドですけれども、中小の水力発電や廃棄物発電、風力発電で、大体143万キロリットルくらい原油換算で生産されております。今はコジェネやクリーンエネルギー自動車に使われていますので、一次エネルギーに占

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