平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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130平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書 資料編こともあり、この実証実験の公開実験とか、ここに写真にありますけれども、仮設の足湯を設けて80名くらい参加していただきました。室蘭市は産業排熱も含めて、有望なエネルギーが非常に多くございますので、これからも是非低炭素社会へ向けた取り組みを室蘭市で頑張っていただければと思っているところでございます。以上、長くなりましたけれども概要について終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手あり)▶司会参鍋様、ありがとうございました。講演はもう一つございます。最後になりましたが、「室蘭工業大学における環境問題への取り組み」と題しまして、室蘭工業大学環境科学・防災研究センター長教授の岩佐達郎様からご講演をいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。▶岩佐達郎氏(室蘭工業大学教授)最後の講演になりましたが、ご清聴をよろしくお願いいたします。室蘭工業大学における環境問題への取り組みということで、私、環境科学・防災研究センターを担当させていただいておりますが、その立場で簡単に説明させていただきたいと思います。時間の関係もありますので、若干早口になるかと思いますがご了承下さい。本日の内容は、まず環境科学・防災研究センターという室蘭工業大学のセンターの説明を簡単にいたします。次に本日のタイトルが「低炭素社会」ということですのでCO2、二酸化炭素削減に関わるものとして、最近取り組んだMuroranIT-CO2OPプロジェクトの内容を簡単に説明させていただきたいと思います。環境科学・防災研究センターについて、皆さんお手持ちの資料にパンフレットがあると思いますので、ご覧いただきたいと思います。環境科学・防災研究センターが立ち上がったときの開催記念シンポジウムは2005年の3月16日に開催されましたが、センター自身は2004年の秋に立ち上がりました。これは法人化に伴い、大学としてどのような研究を取り組むかということを考えた結果として、環境科学と防災に集中した研究センターを造るということで設けられました。研究センターは3領域6部門になっております。詳しい説明はパンフレットの中を見ていただきたいと思います。3領域ですけれども、一つは先ほど3大問題というお話にありました環境汚染物質です。この環境汚染の問題に取り組むためには、環境汚染物質がどのように環境を汚染しているのかの評価をするということ、環境汚染物質の評価、生態との関係と、それをどのように処理するか。その技術の2つの観点に絞った領域が一つあります。それからもう一つの領域としましては、本日多くの話題に取り上げられました水素エネルギーと関係してくるのですけれども、新エネルギー技術領域というものがあります。新エネルギー技術領域としましては水素エネルギーの応用部門を設けております。もう一点として自然エネルギー部門ということで風力や室蘭工業大学でしている雪の利用の、雪氷の部門があります。この部門では新しいエネルギー、未来のエネルギー社会をどのような形にすればいいかを研究しています。それから環境科学・防災研究センターでありますので、環境保全ないし防災科学部門という領域がございます。大きな領域ですが部門として二つ、環境評価と保全部門の中に2つのグループがあり、公共の政策をどのように政策決定していくかに関する研究も行っております。こちらは環境保全です。それから防災の場合にもハードとソフトの防災。防災と言いましてもハードを防災していくことと、何か起こったときの危機管理、もしくはその後のケアをどのようにするかというソフトの研究も行っています。センターとしましては2007年度からは、集中が必要であろうということで、プロジェクト研究と一般的な研究として単年度の研究の2本立てで行っております。2007年から、安心安全プロジェクトと、もう一つは地球温暖化防止対策プロジェクトの2つの大きな課題を取り上げ、センターとして進めていく。それ以外にも単年度のものとして河川の環境調査など基礎的な研究も行っていくこととしています。

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