平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告15交換授業からスタートし、放電プラズマによる環境汚染物質処理について、基本物理の説明から最新の研究成果にわたる説明がなされた。 図3および4は、室蘭工業大学の学部授業である、高電圧工学および電力発生工学の交換授業の様子をそれぞれ示す。高電圧工学では、東京都市大学の岩尾先生がアーク放電の特性と様々な応用分野について動画や写真を用いて分かりやすく説明され、受講した学生から多くの質問があり、たいへん充実した授業であった。電力発生工学では東京都市大学の吉田正先生が、原子力発電における核反応、連鎖反応、核燃料などの基本的部分を、様々な事例を交えて説明された。また、原子力発電の動向や行政との関わりにも触れられ、受講した学生も強く印象に残ったと答えていた。 図5は、高電圧工学および電力発生工学を受講した学生に、交換授業のメリットと課題について意見を集約した結果を示す。講義する先生が変わることが良い刺激となり、学生の授業に対する興味や、集中度合いが増していることがわかる。授業内容と教員の研究の専門分野が一致することで、高度な内容の授業となることが大きなメリットであることを指摘する学生が多くみられた。一方、通常の授業との連続性、試験対策、授業後の質問先などにおいて、課題があることも明らかになった。次年度に向けて対策を検討したいと考える。 これらを含め、後学期には13科目の交換授業が行われ、その内訳は、6科目が大学院、7科目が学部の授業であった。図6は、本年度の最後、2月4日に実施された建築設計論Ⅱの交換授業の様子を示す。たいへん有意義な講義であり、建築設計論Ⅱを担当する室蘭工業大学 山田先生にとっても充実した時間であったことが報告されている。また、この講義は、建築設計論Ⅱを受講する学生に対してばかりでなく、図7に示すようなポスターを作成し、多くの学生に参加を呼び掛けて実施された。今後、このように講演会的性質の交換授業についても積極的に実施されることが望ましいと考えられる。図2 宇宙機力学特論Bの授業(東京都市大学 目黒先生ご担当)図3 高電圧工学の交換授業(東京都市大学 岩尾先生ご担当)

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