平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告5究・教育の動向を知ったりするなど、新たな刺激を受けることができた。これらを通して、学生が自らの専門領域の奥行きの深さを知ることとなり、学生の学習意欲が増進するとともに、複眼的な物の見方が醸成された。また、専門が近い両校の教員が本連携講義を通して、一層交流を深めることができたと言える。2)教育教材共同開発の実施 工学基礎教育をターゲットとしたステーショナリー兼用の簡易教育教材を作成することを種々の検討の結果として決定し、フーリエ級数や全微分説明用の教材や、頻出する微分方程式や数学記号に関する説明用クリアケースを試作した。工学基礎教育のための簡易教育教材の作製を通して、担当者間で工学基礎に関する教学上の問題点や導入教育の方法論について議論することができた。また、導入教育の一方法として、ステーショナリーという学生にとって身近な道具を利用することを提案することができ、いくつかの試作品を作成してその効果について検討した。3)教育研究会の開催 それぞれの大学が実施しているFD研究会に、他方の大学の教員が参加する教育研究会の連携を実施した。東京都市大学において、平成21年9月7日に実施した教育改善会議に室蘭工業大学から1名の教員が参加し、室蘭工業大学においては9月29~30日に行われたFDワークショップに、東京都市大学から3名の教員が参加し、それぞれの研究会において活発な意見交換を行った。FD研究会に相互に参加することで、自大学のみの議論に終始する傾向があるこの種の研究会に、他大学からの新しい意見を取り込むことができたことに加え、会議においても適度な緊張感と活気を与えたと言える。また、FD会議担当教員の交流が深まることで、次年度以降の取り組みについての議論を深めることができた。4)国内・海外研修プログラムの実施及び研修プログラムWGの開催 平成21年8月25日から10日間に渡り、室蘭工業大学が企画実施する農業体験実習に、東京都市大学から2名の学生が参加し、農家に泊まり込みながら酪農や畑作等の農作業を体験した。また、3月1日から18日まで、室蘭工業大学が企画するヨーロッパ語学研修に、室蘭工業大学から15名・東京都市大学から11名の学生が参加した。両大学で実施している国内・海外研修プログラムを共有することにより、学生にとってはプログラムの数やメニューが増え、学生の学習意欲を満足させることができたことに加え、主催者側にとっては参加者数が増加してプログラム自体が活性化した。加えて、両大学の学生間の交流が深まり、種々の情報交換を行うことが可能となった。また、本事業は学生の旅費の手当てを憂慮する必要が無いことから、今後の継続的な実施に何ら問題が無いことが確認できた。5)セミナー(連携研究発表会)の開催 平成21年9月18日~19日に室蘭工業大学にて開催された地盤工学ゼミに、東京都市大学から2名の学生と1名の教員が参加し、発表を行った。また、3月16日に電気学会・応用物理学会に関連した連携研究発表会が東京都市大学にて開催され、38名の学生発表と60名の参加者を得た。これに関連して、東京都市大学・生体医棟の見学会等を実施した。連携研究発表会を行うことにより、学生は貴重な外部での発表機会を得たことに加え、他大学教員から異なる視点での意見を受けたり、他大学の研究状況を知ることができる良い機会となり、複眼的な視点を養う効果があった。また、これらの発表や見学会を通して、両校学生の交流が図れた。6)学生課外活動交流の実施 平成21年9月1日から9日の期間に、東京都市大学と室蘭工業大学のアイスホッケー部が室蘭市・苫小牧市において合同合宿を実施した。これより、対抗戦の実施や練習メニューの交換などを通して両校のチーム力の格段の向上が図れたことに加え、両校の部員間の交流が深まった。また、両校の多くのOB(10名)やアイスホッケー関係者(6名)が本合同合宿を応援するために来訪したこともあり、

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