平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告78められていたりして、教員にとっては自由度が高く、即時性も満たされるものではあるが、反面事務側から見れば発注・納品状況の把握が難しいものとなっている。また、通常の経費による購入と科研費による購入(本学と同じ手法。)とではルールが違ういわゆるダブルスタンダードであるために、教員・事務ともに苦労があるように思えた。③支払業務について � 支払業務について、本学との大きな違いはやはり他キャンパスがあり法人があることだろう。すべての支払伝票は法人に送付され、各キャンパスから送られてきた伝票をもとに法人が業者に振込をしている。(学校法人全体として業者に振込をする。)また、全学的な支出(例えば、入試広報関係の支出や全学的なイベントの支出)は各キャンパス、もっといえば各学部で案分して伝票を作成しているため処理が非常に複雑であった。(個人的には全学共通的な経費を1箇所に集めて、まとめて伝票を作成すればよいのに、と何度も感じた。)④その他業務について � 等々力キャンパスで日常業務に従事していてたびたび思ったことは、会議・打ち合わせなどで管理職の方々が席にいないことが多かったことである。世田谷キャンパスで会議があれば、キャンパス間のシャトルバスがあるとはいえ往復の移動時間を含めて半日くらいかかることもある。これによって実業務に割ける時間が削られているため、結果的に全体の業務過多になっている印象を受けた。本学においても業務終了時間を過ぎる予定時間で会議が組まれていることがあり、超過勤務の削減を勧める中で逆の動きでは、と思うことがある。忙しい時間を縫って行われる重要な会議なのでやむを得ないとは思うが、持ち回りで済む内容がないか検討することくらいはあってもいいのかもしれない。 � また、特定の業務についていわゆる「ポスト」ではなく「人」に業務が付いているものがあり、実際は特殊な業務ではないことが特殊化され、異動や病気等による離脱の際に対応できないことがあるのではないかと感じることもあった。業務の一般化の必要性は本学においても重要なことで、マニュアル化もさることながら特定個人しかわからない・できないような業務の手法を取らない、係内で業務・情報を共有するなど個人的に業務方法の見直しが必要だと実感した。 ⑤大学の施設、設備について � 期間中に都市大の施設見学ということで学内各所を見せていただくことができた。等々力キャンパスでは新設された学部があることもあり、建物の造りもデザイン性に優れており、設備も電子錠やICカードによる出席管理システム、教員の出勤状況管理・表示システムなど電子化・IT化が進んでいた。IT設備面で言うと横浜キャンパスのそれは充実していて、学生の自習用のメディア編集用ルームが用意されていたり、映像撮影スタジオがあったり、廊下あちらこちらに情報コンセント(LANケーブル)が設置されていたり、サーバ構築実習のために仮想ネットワーク環境があったりと目新しいものが多かった。 � 見学した各キャンパスに共通して言えることは学生用のフリースペースが広く取られていたり、授業に持ち込み用PCが使えるように電源コンセントとLANコンセントが提供されていたりと、学生の教育・研究環境が整っているように思えた。これは設備面だけでなく日常業務においても学生サービスを重視する大学の考え方が見て取れる。学生の教育・研究のために、あるいはこれから学生になる受験生のために大学の在り方(制度や設備や取り組み)がどうあるべきかが考えられ実行されているのであろう。⑥取り組みについて � 等々力キャンパスには東横学園女子短期大学の保育学科や都市大人間科学部の児童学科があることから子育て支援センター「ぴっぴ」を設置し、学生の教育の場としてだけではなく地域の母親や子供のふれあいの場としても機能しており、住宅街の中という立地条件も相まって毎日小さいお子さん連れでにぎわっていた。

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