平成21年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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地域連携部会 活動報告連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告80■研修日程 平成21年9月24日(木)~11月20日(金)■研修部署 東京都市大学 世田谷キャンパス 教務課 東京都市大学(以下、都市大)と室蘭工業大学(以下、本学)との業務の違いや、本学で問題となっている課題にどのように対応しているのかを学び、今後の業務に役立てることを目的に中期研修に参加した。同じ大学という組織であっても、考え方・仕事のやり方に様々な違いがあり、いままで常識と思っていたことにも多様な考え方があることを改めて知る研修となった。 研修では、教務課の日常業務、学内委員会への出席などを中心に、CS活動の一環として行われている講演会や首都圏の工学系私立大学の集まりである私工大教務連絡会にも参加させていただき、幅広い業務に従事した。また、都市大の休退学やティーチング・アシスタントの取扱いなどについて、他部署の方にも説明を受け、より見識を広げることができた。 主に携わっていた業務と印象に残った点、都市大と本学との違いについて報告する。(1)学生対応 学生対応は、窓口での書類の収受、授業で使う機器の貸出等を行った。 学生対応自体は普段から行っている業務であるが、母校に採用され他大学の雰囲気を全く知らなかった私は、「東京の私立大学」の学生にどう対応すべきか分からず不安であった。実際に窓口で対応してみると、意外にも本学の学生と似た気質であり、やや意外な印象を受けると共に安堵した。キャンパスの立地環境がまるで違う、東京と室蘭の学生であるが、地域差よりも「工学系の学生」という共通点で気質が似通っていることは興味深い点であった。 また、職員の接遇技術向上を目指すCS活動が全学規模で積極的に行われており、都市大職員の方の学生対応への考え方・立ち振る舞い・学生への接し方を間近で見聞きできたことは、自身の学生対応の在り方を大きく見直すきっかけになった。CS活動の詳細については後述する。 都市大の学生対応は「ルール厳守」が基本である。〆切を忘れてしまったなど学生に過失のある場合は、はっきり理由を告げて断っており本学と大きな違いがあった。本学の対応と比べると、学生にやや厳しすぎるような印象も受けたが、多くの学生に不利益が生じるような状況では柔軟にルールを見直しており、対応の公平性、ルールを守る教育的な視点からも好ましい対応と感じた。(2)日常業務 日常業務は、履修登録システムへのデータ入力、提出書類の確認作業、来年度の時間割作成などを行った。また、毎朝、教務課全体で行うミーティングに参加した。 特筆すべき点は、情報共有の重視と責任所在の明確化である。いくつかの例を紹介すると、A.課内ミーティング �毎朝、教務課課員全員が参加し、会議や出張の予定、本日の業務、昨日の学生対応での問題などを報告し、課内の情報を全員で共有する取り組みをしている。特に、課員全員が状況を把握することで、学生がたらい回しになることが少なく、大変有意義なミーティングであった。B.書類管理 �成績報告や申込書等の事務処理が必要な書類は、受領者の印及び処理者の印を押し、責任の所在を明確にしている。また、システムへのデータ登録や証明書の発行等、教務事務の大半で処理者とは別に確認者を置き、ダブルチェックを行っている。また、書類を収受した際に「受領証」を発行していることも、本学との相違点である。 �本学の「決裁」のような整備された書類管理は行っていないものの、都市大でも「ダブルチェック」の徹底により、複数の目で確認をするという根本は同じであった。1つ■大学運営部会 活動報告 職員交流委員会職員相互派遣(中期研修)報告室蘭工業大学 教務課 教育支援係 青木 要1. はじめに2. 研修の概要

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