平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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的な実施によって本事業が連携活動の中心となることも考えられる。6)連携教育研究発表会の開催 本事業は、毎年実施されている各種学術講演会に連動させて、それらに参加する両大学の学部学生や院生を共通の場(連携教育研究発表会)に集めて、研究発表会を開催し、相互交流を図るものである。その学術講演会が関東近県あるいは北海道で開催される場合には、東京都市大学あるいは室蘭工業大学で、それ以外で開催される場合には学術講演会の開催地で連携発表会を実施するものである。平成21年3月には電気学会が北海道で開催されたため、「ウィンターセミナーat室蘭工大」と称して連携研究発表会を開催した。これには、発表者35名(室蘭工大9名、東京都市大26名)、教員18名(室蘭工大5名、東京都市大13名)、聴講学生5名(東京都市大)の参加があった。また、発表会、北海道大学での見学会に引き続き、懇親会も開催したため、お互いの研究や大学の環境、状況などについて意見交換を行なうことで、学生同士や教員同士、また、学生教員間などの交流を深めることが出来た。平成22年3月16日には、東京都市大学において「ウィンターセミナーat 東京都市大学」として連携研究発表会を開催した。これは、平成22年度電気学会全国大会(3月17日(火)~19(木)、明治大学駿河台キャンパスにて開催)および2010年春季第57回応用物理学関係連合講演会(3月17日(火)~20日(土)東海大学湘南キャンパスにて開催)において研究成果の発表を行う室蘭工業大学の学生が上京することを機会として開催されたものであった。これには38名の学生発表と60名の参加者を得た。また、これに付随して、室蘭工大の学生が、関連する東京都市大学の研究室を訪問する見学会も開催した。平成21年9月18日~19日には室蘭工業大学にて開催された地盤工学ゼミに、東京都市大学から2名の学生と1名の教員が参加し、発表を行った。平成22年9月4日には室蘭工業大学において、東京都市大学都市工学科と室蘭工業大学建設システム工学科土木コースの学生交流を目的とした連携研究発表会を室蘭工業大学で開催した。参加者は、東京都市大学から学生25名、教員8名、室蘭工業大学から学生30名、教員9名であった。この連携研究発表会は、9月1日(水)~9月3日(金)の期間に札幌で開催された土木学会年次学術講演会に併せて開催されたものである。研究発表会は、9:30~12:10の時間帯で行われ、土木工学に関する研究発表として、「構造・コンクリート材料系」、「計画・河川・海岸系」、「地盤系」について3会場でパラレルセッションの形式で行われ、それぞれの会場で日頃の研究成果を発表し、活発な討論がなされた。また、懇親会終了後には大規模港湾施設を見学する目的で苫小牧港西港区のフェリーターミナルや北埠頭緑地などの港湾施設を見学した。本事業が遠隔地間連携であるために、直接的な学生間交流が難しい点もあったが、本連携研究会は学生間交流が可能な、数少ない事業の一つであるといえる。学生にとってこの事業の実施によって、研究発表の機会が増えることや他大学の教員・研究者から意見を得られること、相手校の教員や学生・院生と面識が出来るため、研究者ネットワークを広げる事ができることがメリットである。また、参加した学生が双方の研究内容を深く理解できることによって、連携研究の推進に役立つ効果も期待できる。また、学会参加の外部講師を招聘することによって、先端研究や新分野に関する講演を聴講することができるなど、参加学生の研究心を一層触発できるメリットがある。7)学生課外活動交流の実施 学生課外活動の交流事業として、体育教員による相互交流や他校クラブ活動の支援等が考えられたが、より直接的な交流を行うことを目的として、両校のクラブ活動の合同合宿を試みた。最初は、北海道の地の利を生かし、アイスホッケーの夏季合宿について実施した。東京都市大学と室蘭工業大学のアイスホッケー部の夏季合同合宿は、平成21年9月1日から9日の期間に、室蘭市・苫小牧市において実施された。合宿では、対抗戦の実連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会9

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