平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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れているとはいえ、閉じこもった研究生活になりがちなことなどを感じた。したがって、このような連携研究発表会は、学生交流、特に同世代の研究交流の場として非常に有意義であると思われる。 室蘭工業大学の実施している「サイエンススクール」と東京都市大学の実施している「科学体験教室」は、小学生から中学生を対象とした大学開放事業として共通点も多く、運営方法や実施内容の設定において相互の参考となる点も多いと考えられる。そこで、室蘭工業大学の担当教員(寺本孝司准教授)が平成22年8月7日(土)に東京都市大学「科学体験教室」が開催されている東京都市大学世田谷キャンパスを視察した。東京都市大学と室蘭工業大学の同様の教育プロジェクトに対する視察結果として、以下の意見が得られた。1)�特徴的なテーマ選出母体として、都市大では全学共通科目として「科学体験教材開発」(2単位)という科目を設定しており、例年4~5テーマがこの科目から提案されていること、ならびに東京都市大学には「学科研究連合会」という同窓会組織が学科ごとにあり、この学科研究連合会が主体となって実施しているテーマがかなりあること。学科同窓会組織はOB会につながる上、縦の人脈作りといった効果も期待でき、このようなイベントによる組織の活性化も期待できる。2)�開放事業を一方的な市民サービスにするのではなく、教育成果公開の場としての利用や同窓会組織の活性化に役立てている点。3)�事務職員と教員が一体となった運営組織を構築して全学的な実施体制を構築していること。4)�多くの実施課題でアルバイト学生が主体的にテーマを担当しており、課題ごとにかなり潤沢なアルバイトを配置して安全や参加者への対応をきめ細かく行っていること。5)�比較的短時間で体験できるトピックを多数用意することにより、気軽に参加しやすい環境を作っていること。 戦略的大学連携支援事業の一環として、平成21年9月1日(火)から9日(水)にかけて、室蘭工業大学と東京都市大学の両大学アイスホッケー部学生による合同合宿が行われた。室蘭工業大学の合宿研修所を宿泊所とし、苫小牧市内にあるアイススケートセンターまでバス移動をして練習する形で、計6日の練習日や休養日を挟んだ合計9日間の合宿日程を実施した。その概要を以下に記す。科学体験教室3課外活動の合同合宿4連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会109

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