平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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軒に分かれ、各農家に寝泊まりしながら農作業に励んだ。 参加した学生のほとんどは農作業の経験は無く、聞くも見るも触るのも初体験の連続であった。わずかな実習期間ではあったが、これらの自然や動物からの恩恵を体現できたことは大変有意義であったとの報告が得られている。また、初めて会った農家の人たちと仕事を通じて、農業の苦労や厳しさ、理想をもって仕事をする大切さを教わったことは貴重な体験となったと言える。 以下には参加した東京都市大学の学生2名の感想の一部を記述するが、これらからも非常に有益な共同プログラムであったことが窺われる。 「新冠農業実習で東京にいては絶対に体験できないことを沢山経験しました。受け入れ先の農家の人たちは心の温かい人たちばかりで、東京からきた自分を家族の一員のように接してくれました。また、北海道に多くの仲間ができました。最終日は東京に帰るのがとても辛く、涙を流さないようにするのが大変でした。機会があればまた北海道に帰って仲間達に会いたいです。」 「10日間の新冠の農業を体験し、今思うことは「悔しさ」と「充実感」です。受け入れ先である石山さんには酪農の仕事を手伝わせてもらい、東京では味わえないすばらしい濃い生活が送れました。しかし思い返せば自分から考えて行動(仕事)ができていませんでした。最後の日も仕事を見つけることができずに終わってしまい、悔しいです。自分で仕事を見つける難しさを痛感しました。今はこの悔しさや充実感、そして他に得たモノを無駄にしないように、次に繋げられるように頑張っています。まだ農業実習は終わっていないと感じます。」 室蘭工業大学が実施したヨーロッパ語学研修に、室蘭工業大学から15名、東京都市大学から11名の学生が参加した。本研修は平成22年3月1日から3月18日の18日間に亘って、ドイツ国内のユースホステル宿泊を中心に、チェコやフランス、ルクセンブルクの見学を含む計4カ国を訪問するものであり、研修内容は午前中に語学(英語)学習、午後に見学や交流の時間等が設けられた。また、移動にはミニバスが使用され、ドライバーの他に語学教師も同乗し、見学地を英語でガイドする内容となっていた。 研修期間中の両校の学生交流を活発なものとするため、宿泊時は両校の学生が相部屋となるようにセッティングし、英語学習の語学コースも同様に混成とした。 語学コースでは、主に次の訪問先・見学先のことをテーマに取り上げて授業が進められた。学生たちは外にあっても海外研修プログラム6連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会111

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