平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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素エンジンバスが展示され、注目を集めていた。基調講演は愛知県在住の環境ジャーリスト富永秀一氏による「気候変動問題に関する世界の取り組み~あなたにも出来る身近な取り組み~」と題して、地球科学の観点から過去の推移と温暖化予測、最新環境技術の紹介と政策的な取り組みなど大局的な観点からのお話と、私たちが身近にかつ生活の質を落とさないで実行できる「エコゴージャス」による取組の紹介がされ、活発な質疑応答が交わされた。 特別講演は東京都市大学、北海道開発局、室蘭工業大学によるそれぞれの低炭素社会に向けた取り組みが語られた。東京都市大学は水素エネルギーとモビリティに関する内容で、自動車の未来に関して、多様な動力方式の用途に応じた住み分けを強調していた。北海道開発局は主に室蘭で行われた、燃料電池と工場排熱による電力と暖房の供給に関する実証実験の取組を紹介し、室蘭工業大学からは環境科学・防災研究センターの取り組みが紹介された。【平成22年度】テーマ「低炭素社会への道標」1.日 時 : 平成22年10月27日(水)15:00~17:302.場 所 : 蓬 峽 殿挨 拶 室蘭工業大学 学長 佐藤 一彦(5分) 昨年に引き続き、連携事業による研究等の成果を地域社会に還元することを目的に、今回は温暖化対策への取り組みや環境ビジネスに立脚した内容の基調講演を行うと共に、両大学が3年間取り組んできた連携研究の成果発表が行われ、集まった約190名の市民や学生は熱心に聞き入っていた。 基調講演は、株式会社日本総合研究所創発戦略センター所長の井熊 均氏による「グローバル環境ビジネスへのアプローチ~世界に見る大学・企業の技術連携による温暖化対策への取り組み~」と題して、中国のエネルギーや環境都市づくりに関する取り組みを紹介し、スマートグリッド事業、環境都市開発事業など次世代の国づくりのために日本が目指すべき取り組みや、室蘭を含めた地域に求められる取り組みについて分かりやすく説明がなされた。 連携研究の成果発表は、ハイブリッド水素エンジントラック、燃料電池、航空宇宙、超電導、原子力及び生体医工の6部門の連携研究について、両大学の担当教員がグループ毎に取り組み内容の発表を行った。基調講演をする富永氏会場からの質問の様子佐藤学長の挨拶・基調講演(1時間) グローバル環境ビジネスへのアプローチ ~世界に見る大学・企業の技術連携による温暖化対策への取り組み~講師 ㈱日本総合研究所 創発戦略センター所長 井熊 均 氏・大学における連携研究の取り組み紹介(1時間20分) 司会・コーディネーター:室蘭工業大学理事 野口 徹 氏講演 :伊東准教授、相津教授・島谷教授、田邊准教授・神田助教・斎藤教授・高木特任教授、棚次特任教授、桃野准教授・鳥井准教授、岸本准教授連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会133

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