平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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また、会場に展示コーナーを設け、6部門の各研究グループの研究成果を紹介するパネルや実験機器などを展示した。さらに、燃料電池グループが開発したアルミニウムと水から取り出した水素を使って電力を得る燃料電池システムの実際の装置を展示し、パネルに取り付けたLED電球で作った文字が点灯する仕組みをステージ横に公開した。 戦略的大学連携支援事業による、3年間に及ぶ、東京都市大学、室蘭工業大学、室蘭市の3者連携による実証走行を通じた水素普及啓発事業は、一地方都市のみならず、北海道西胆振地域全体の児童・生徒、一般住民、企業の方々に対し、大学の知による環境技術の素晴らしさを知っていただくとともに、特に児童・生徒については環境・エネルギー教育の一環としても多大な効果があったものと総括できる。また、環境産業都市を志向する室蘭市にとって、地域内外へのPR効果は大きく、地域振興にも大いに役立ったと評価できる。 これらの成果を踏まえ、連携を継続し、今後は、以下の取り組みを行う。・ 産業支援を含めた地域貢献度では国内トップクラスの室蘭工業大学の研究シーズ(地域貢献のアイテムとして)に、東京都市大学の研究シーズも加えながら、地方のものづくりの高度化支援を行う、あるいは東京都市大学の従来からの企業支援への室蘭工業大学の参画による貢献などが図られるよう、システムづくりを行ってゆく。・ 1者が環境・エネルギー関連における社会課題解決型の大型プロジェクトなどを企画し、協力を仰いだときは他の2者は積極的に協力に応じることとする。・ 展示会等の出展に際しては、連携校のシーズも紹介するなど、相互協力を行う。・ 平成23年度は、水素ハイブリッドトラックの地域における活用の可能性等を探索する。・ 平成23年度の新規研究として、水素モビリティインフラの基盤研究として、工場副生水素からの水素製造における簡易な高純度化手法の研究開発を行う。今後の展開3㈱日本総研井熊氏による基調講演両大学シーズを統合した燃料電池システム連携研究のパネル展示連携研究の成果発表の様子連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会134

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