平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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大学運営部会都市型の私立大学と、地域の国立大学という設置場所、設置形態が大きく異なる2つの大学で、相互に職員を派遣し、互いの良い点を把握し、それぞれの大学に持ち帰って、改善に役立てることができた点はおおいに評価できる。なお、大学院特別推薦入試に関しては、積極的な取り組みがなされたことは高く評価できる。しかしながら、残念なことに志願者がいなかったことは、反省事項である。今後は、実施体制の改善だけではなく、共同研究を通じた教員の交流を生かして、学生に本制度の魅力を周知させるなどの努力のほか、ダブルディグリーやデュアルディグリー制度なども考え、実績が上がるよう改善する必要があろう。地域連携部会室蘭市の積極的な支援のもとに実施された、水素エンジンバスによる市民啓発運動、水素ハイブリッドトラックによる宅配事業テストなど、地域との連携には、見るべき大きな成果が上がっている。また、2回にわたる公開シンポジウムの開催と研究成果展示など、市民へ向けた情報発信も積極的に実施され、評価できる。ただ、当初の計画書にある、技術相談会の開催などを通じた地域社会への産業支援活動は、体制不備のため実施できなかったことは残念である。今後の課題であろう。事業推進体制両学長の強いリーダーシップと、室蘭市の積極的な関与により、本事業は円滑に推進することができており、事業推進体制には何ら問題はなかったと判断できる。遠隔地であるにもかかわらず、事業がスムースに進行したのは、事前の事業推進体制づくりが良かったことが、大きな要因であろう。本連携事業は、支援終了後も継続的に実施することが要請されており、10年間の継続的な事業発展が望まれている。そこで、外部評価委員会としてのコメントを以下に記載する。自立的に本事業を今迄同様の予算規模で継続することは困難と思われる。従って、都合のできる予算規模に応じて、事業の取捨選択や見直しを大胆に行う必要があるであろう。また、教育上の協力や職員の相互研修等は、それほど多額の予算を必要としないので、自主努力で十分継続が可能だと判断する。なお、水素エンジン駆動の自動車の開発研究等の共同研究に関しては、共同で競争的資金に応募するなど、できる範囲で協力態勢を維持する努力をするのが適切であろう。東日本大震災に係る諸般の事情をも勘案して、今後の事業展開を図ることが望まれる。次ページ以降に、各評価委員の評価結果を添付する。将来計画について5連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会137

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