平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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連携講義(交換授業)の実施平成22年度は15件の交換授業が実施され、約920名の学部学生および大学院学生がその講義に参加した。交換授業の実施件数は平成21年度よりも1件少ないが、受講者数は約1.5倍となっており、連携講義の意義、すなわち、教員が入れ替って講義を行うことで、学生が異なる観点で知識の習得を可能とすることを、昨年よりも多くの学生が感じ取ったのではないかと思われる。表1および2は、実施された交換授業科目、担当者、専攻、参加人数を示す。表1は室蘭工業大学の教員が東京都市大学において行った交換授業であり、表2は東京都市大学の教員が室蘭工業大学において行った交換授業である。今年度の交換授業は、東京都市大学工学部生体医工学科3年生の科目である生体信号解析から開始され、前学期には、計測工学、土木鋼構造学Ⅰ、宇宙システム工学特論Ⅰ、技術者倫理、宇宙機力学特論B、電子物性学および超電導応用工学特論の計8科目の交換授業が実施された。昨年度の前期には、3件の交換講義しか実施できなかったが、本年度は、実施数の半数以上の8件の実施となった。生体信号解析の授業では、室蘭工業大学の相津佳永教授が東京都市大学工学部生体医工学科3年生に生体光計測を講義された。図1および2は、受講者アンケート質問票およびアンケート集計結果を示す。受講した学生のほとんどが、交換授業に意義があると感じ、機会があれば再度受講したいと回答している。単に、講義する教員が変わったことよる新鮮さだけではなく、生体医工学分野の専門家を目指すにあたり広範な工学の知識が要求されることを認識し、知識を補完することを視野に入れて回答しているように思われる。アンケート自由記述には以下のような意見等が寄せられた(抜粋)。・ 実習で光トポグラフィ装置を使ったのもあり、とてもわかり易かったです。光学について学んでみたいと思いました。ありがとうございました。・ 私は医療工学で人体の臓器などを超音波を使って画像として見るということに興味があったのですが、光を使って画像化することを初めて知ったので、とても興味がわきました。光を使って画像化したものが一般的な検査に使われれば面白いと思いました。・ 今までにない内容だったので新鮮でした。興味を持ちました。・ 光の波を体表に当てることで、皮膚の内部や汗腺など東京都市大学 工学部 教授 田中 康寛/室蘭工業大学 大学院 教授 佐藤 孝紀■ 教育研究部会 活動報告 プログラム・カリキュラム小委員会図1 生体工学アンケート質問票図2 生体信号解析アンケート集計結果連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会164

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