平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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ルの説明とそれに関する応用の説明を具体的かつ明確に示す必要があると考えられた。3.1 はじめにクリアファイルは学生が日常的に使用する文房具の一つである。クリアファイルは表面への印刷が容易で作製コストも比較的安いため、様々なデザインのものが出回っているが、学生の勉強をサポートするような内容が描かれているクリアファイルはほとんど無い。東京都市大学の教員と室蘭工業大学の教員が連携事業の一環として共同で教材開発を行うにあたり、多くの学生に配布可能な教材としてクリアファイルを利用する案が検討された。H21年度は(1)ギリシア文字と接頭辞(2)三角関数グラフ(3)マクスウェル方程式を印刷したクリアファイルが試験的に作製され、学生に配布された。その目的や成果等については、昨年度の報告書に述べられているが、これらの教材は他の教材と同様、一定の教育効果があった。この結果を踏まえ、H22年度はさらに印刷内容を増してクリアファイル教材の作製を行った。3.2 H22年度版のクリアファイル教材H22年度の内容は、H21年度の成果を踏まえ(1)書き順付きのギリシア文字(2)マクスウェル方程式の微分形と積分形の比較(3)数学公式3種類:三角関数、指数・対数、ベクトルのかけ算(4)英文ことわざを印刷したクリアファイル教材を500部作製した。(1)と(2)は基本的にH22年度の内容と同様なものであるが、多少の変更がある。(3)は入試後忘れがちな数学公式を集めたものである。(4)は学生が一般教養として知っていてよい有名な英文のことわざの一部を載せたものである。暗記に便利なように緑と赤で英文と対訳を色分けした。これらはいずれも理系の大学生には一般的に必要となるもので、毎日目にすることで知らず知らずのうちに憶えてしまう、あるいは、勉強する際の心理的な敷居を下げる効果があると期待している。また、これらのクリアファイルには、この教材が連携事業の一環で作製していることが分かるよう両大学のロゴおよび大学名、連携事業名も記してある。これらのクリアファイルを、まず室蘭工業大学の応用理化学系学科1年生130名に配布し、3ヶ月程度経過した時点で簡単なアンケート調査を行い、学生の反応を調べた。クリアファイル教材の作製3連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会172

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