平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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日野自動車株式会社製のものを流用し、水素エンジン特性に合せてアシストトルク制御および充放電収支バランス制御の最適化を行った。ハイブリッドシステムにて低速トルクのアシストを行った場合のエンジン出力特性を図12に示す。低速域より十分なトルクが発生していることがわかる。これより、実用上過不足ないエンジン出力特性の確保に成功したものと考えられる。(3)水素ハイブリッドエンジンの排ガス性能表2に完成した水素ハイブリッドエンジンの排ガス性能を示す。水素ハイブリッドエンジンは触媒を用いることなくポスト新長期規制を満足していることが分かる。なお水素エンジンバスと比較して窒素酸化物(NOx)排出量は増加する結果となった。これは最高出力向上により、燃焼温度が高くなっていることが予測され、そのためにNOxが増加したものと推測される。また僅かに検出される一酸化炭素(CO)およびハイドロカーボン(HC)は、エンジンの潤滑油が燃焼室に入り込み、蒸発および燃焼するために発生しているものである。表2 水素ハイブリッドトラック排ガス性能図11 エンジン後部に取り付けられたモータ兼発電機図12 水素ハイブリッドエンジン出力特性図8 水素エンジンバスとC.D.I.方式を採用したトラック用エンジンの過給圧の比較図9 C.D.I.方式を採用した水素エンジンの出力特性図10 水素ハイブリッドエンジンの構造連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会182

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