平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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室蘭工業大学の実施している「サイエンススクール」と東京都市大学の実施している「科学体験教室」は、小学生から中学生を対象とした大学開放事業として共通点も多く、運営方法や実施内容の設定において相互の参考となる点も多いと考えられる。そこで、平成22年8月7日(土)に東京都市大学「科学体験教室」が開催されている東京都市大学世田谷キャンパスを視察させていただいた。当日は、「科学体験教室」の実施状況を会場で見学させていただくとともに、窓口になっていただいた学生部長の丸泉先生他、鳥羽学生部長および岩崎先生にお話を伺った。「科学体験教室」には、多数の参加者があり、ご多忙のところ視察を受け入れていただいた東京都市大学の諸先生のおかげで有意義な視察が行えたことに感謝する次第である。東京都市大学「科学体験教室」は、小中学生を対象とした大学開放事業で、今年度の実施テーマが60テーマ(図1)、昨年の参加者が約2400名とかなり大がかりなイベントである。キャンパスが住宅街にあることもあり最寄り駅から参加者の列が出来ていた(図2)。「科学体験教室」は今年度で9回目とのことで、オープンキャンパスや学園祭とならぶ公開事業として定着しているとのことである。今年度からは人気テーマでは、整理券の配布を行うなど運営上の改善も行っているとのことであった。参加者には、トートバックに入ったパンフレットが配布されており、広報としての位置づけを含め、計画的な予算措置が取られているようであった。ただし、実施にかかる教員負担について、オープンキャンパスなどとのロードの分担や運営組織の連携などは特に制度化はされていないとのことで、基本的にはイベントごとに実行グループが対応しているとのことであった。「科学体験教室」の中心となる運営組織は、20名程度の科学体験教室実行グループという教員と事務職員からなる組織が担当しており、構成員はある程度固定しているとのことであった。実行グループに参加されている教員の意見として、事務職員の参加により大変助かっているとのことであり、本学のイベント運営においても参考になる意見である。東京都市大学「科学体験教室」視察報告室蘭工業大学 大学院 准教授 寺本 孝司■ 教育研究部会 活動報告 学生交流・支援小委員会図1 科学体験教室テーマ一覧(東京都市大学 H22年度リーフレット)図2 科学体験教室参加者視察概要1「科学体験教室」実施概要2連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会217

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