平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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室蘭工業大学の姉妹校であるロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)で英語研修(英語スタディツアー)が毎年行われている。この英語研修プログラムは始まって10年以上の歴史がある。継続的にこの英語研修が行われてきた。その背景には大学の緊密な協力体制が2つの大学間にしつかりと確立されている点があげられる。学生の海外体験への関心の高さ、同行する室蘭工業大学の先生方とRMITとの連携、学生には無理のない参加費用、異文化に排他的なところがない友好的なオーストラリア風土、家族との交流を重視するホームスティ体制などがいくつもの特長があげられるのではないかと思われる。平成22年度は9月8日から24日までおこなわれた。私はこの研修の前半に参加することができた。室蘭工業大学とRMITとの国際交流も順調に進んでいるようすが強く感じられた。室蘭工業大学の学生は大変意欲的で初めての海外体験に積極的に楽しんでいる様子が印象的であった。この英語研修の背後には先生方のさまざまなサポートが見逃せない。室蘭工業大学の門沢健也先生が中心的な役割をつとめておられる。今回の研修では同大学の山路奈保子先生も同行された。門沢先生はRMITのコーディネーター、バーバラ・ホワイト先生と大橋裕子先生と緊密な連携を取りながら、研修ツアーをまとめ上げていた。先生方は、動物園や博物館のツアーを企画したり、フットボールの試合見学につれていったり、多彩な課外活動を盛り込んで学生を楽しませる予定をしっかりと計画をしている。スケジュールを充実させるためにいかに先生方の御苦労されている様子をよく理解することができた。RMITの付属機関である英語教育センターと外国語教育学科がこの英語研修ツアーの教育を行っている。英語研修では実用的な英語会話の授業が行われており、たとえば、英語をつかって学内ツアーを兼ねて探し物を発見するゲーム型のペアワークなど英語を実際に利用したアクティビティを取り入れた授業が目を引く。特に教室ではスピーキングとリスニングを強化して、コミュニケーション能力の向上を目標としている。もちろんオーストラリア文化や社会についての授業も行われている。ベンチャーや起業についてのプログラムもあり、単なる言葉のレベルだけのレッスンではない。共同作業のなかに英語を積極的に活用する授業が特徴的である。室蘭工業大学ではこの研修を修了すると、海外研修プログラムの実施について東京都市大学 知識工学部 教授 秋山 義典■ 教育研究部会 活動報告 学生交流・支援小委員会室蘭工業大学の門沢健也先生とRMITのバーバラ・ホワイト先生室蘭工業大学の学生と本学の樋脇寿一君はじめに1研修内容とは2連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会221

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