平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
224/350

共通科目の「海外語学研修」の2単位が与えられる。本学では自由選択科目として単位認定されている。初日の歓迎パーティで話した講師の先生は、文法や表現に神経質になるよりも、自分から発言していかに多く表現をしてもらうのかという点に重点を置いた教育を行っていると熱心に語っていた。こういう教育熱心な若いネイティブの先生が日本では見たことがなかったので、こういう場で生きた言葉の体験ができるのは大変貴重だと思った。オーストラリアでは日本文化が再び若い世代では注目を集めている。アニメやデザイン、テクノロジーなど新しい日本文化に対する関心は以前よりも高まっている。RMITでは日本語を学ぶ学生も数多く、10数名の学生が初日の歓迎会に参加にして流暢な日本語を使い、自己紹介をしていたのは驚きであった。彼らとの交流もこの英語研修の大きな魅力になっている。その中の男子学生はメルボルンの日本領事館でアルバイトをしていた。メルボルンの都市ならではの領事館の仕事を体験しながら、日本に来て日本語をさらに勉強したいと強い意欲を見せていた。この日本語を勉強しているRMITの学生は室蘭工業大学で日本滞在を計画している。日本からオーストラリアに学生を送り出すだけではなく、RMITからも学生が短期留学する。こういう2つの大学相互の国際交流が進行している。 世界は今やますます多様化を見せている。地球規模の問題に取り組みためには様々な角度から世界を見る体験が求められている。日本の中だけにとどまって思考することは不可能な時代にやってきている。だからこそ、多くの若い世代が海外で異文化に触れる体験が重要な意味を持つ。こういうグローバルな社会に対応できるグローバル・コンピテンシーを備えた人材を社会に送り出す使命を私たちの大学でも果たす必要があると思う。東京都市大学では国際交流が十分に行われているとは言えない現状で、室蘭工業大学の海外研修プログラムから学ぶべきメッセージが数多くあった。多様な価値観を理解し、国境を越えた今日的な課題に対して求められる仕事をする時代になった。本学でも国際化に向けた取り組みが真剣に求められる。RMITの選択外国語コースのポスターにはアジアでは中国語と日本語が入れられているRMIT大学の内の英語研修の行われる教室案内2つの大学の相互交流3国際交流の重要性4連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会222

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です