平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
230/350

工事発注だけに関わるものではないのだが、室蘭工大にはホームページ上で参照が可能な、部署・目的別に取り纏められた膨大なマニュアルが用意されている。これにより必要な手続き、書類の取扱いをスムーズにすることに一役買っている。また、マニュアル内には財務会計Q&Aというものがあり、過去に発生した判断の難しいとされる案件についての見解、支出入科目のデータベース化がなされている。ここで下された見解は財務グループの決算ユニットにて取り纏められるため、担当者が変わろうとも判断を誤ることなく事務手続きを進めることが可能になるものだった。 本学では、現在支出入科目について実績を重視はしているのだが、多くの部分で個人の裁量に寄るところもあり、今後は意志見解を取り纏められる環境を整備することが急務と考えられる。(2)各研修会・協議会の運営・参加 前述の通り、今年度は本研修期間中に室蘭工大が当番校となる「北海道地区国立大学法人等施設担当職員研修会」と「北海道地区国立学校等安全管理協議会」が開かれることとなり、その運営と一部研修に参加し、北海道内の国立大学法人、及び高等専門学校職員の方々との交流、意見交換を行うことができた。北海道内の国立大学法人等の学校が意見交換を出来る場をもっているように、本学も私工大懇話会といった、関東近辺の工業大学との繋がりがある。お互いの地域のネットワークを生かすことにより、本研修を室蘭工大と本学のみの交流とするだけではなく、それを足がかりにさらに他大学との交流、意見交換を実現できる可能性を見いだした。(3)主要施設設備の視察 室蘭工大内を視察し、中でも給排水設備には目を見張るものがあった。キャンパス付近の湧水を引き、飲用にはそれを浄化し、浄化しないものは消防用水や水洗便所用水等の中水として利用されている。エキノコックス等の北海道特有の弊害や危険性も孕んではいるが、日々の水質検査や十分な浄水施設により、上水道の利用量を大幅に軽減する北海道特有の大地を生かした強みとなっている。 また、各施設への給水は構内のパワーセンターという電気設備・給排水・ボイラーを一括管理する施設よりポンプを利用して給水されている(図2 給水ポンプシステム)。それにより構内に設置されている受水槽は少なく、土地の有効活用・施設設備維持管理の簡素化にも一役買っている。図1 工事依頼・発注フローチャートの例図2 給水ポンプシステム連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会228

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です