平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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また、構内の各建物には電気・ガス・上下水道の使用量を計測し、施設グループ内の端末にて自動的に集計データが算出されるシステムが導入されている。これにより各建物での使用状況や設備の不備を監視することができる。 施設維持管理について室蘭工大はリスクマネジメントの意識が高く、例とすれば、ガスエアコンの保守形態も故障に至る事前に修理・交換の処置がなされていた。また事務処理については充実したマニュアルも含め、処理後のチェック機能についてもシビアであり、極めて精度も高いものであった。いずれも本学の現状ではそこまでの水準を満たしてはおらず、今後の業務改善の候補として取り組む価値のあるものである。 設備面については現在強く省エネが謳われている中、本学も省エネルギー法や環境確保条例に則り、省エネに努めなくてはならない。その際に前述で挙げた各建物の電気・ガス・上下水道の使用量を計測及び看守できる環境を整えるべきだと考えている。 施設管理担当職員として本研修に参加し、業務に当たったことにより、一般的にやらなければならない業務については室蘭工大も本学も大きく差があるものではなかった。ただし、大学を運営している資金は、本学の予算の大部分が学費で構成されている事に対し、国立大学法人では学費に加え、国税の2つが大部分となる。国税を取り扱うには国民への説明責任により、発注の正当性、経理の明瞭性等、私立大学とは比較にならない制限が掛かることになる。そこから生まれた正確にして多岐に渡る書類については、その処理に煩雑さを覚えつつも国税を使用していることについての責任として納得の出来るものであった。本学の運営資金の大部分が学費で構成されているが、同じ事ではないだろうか。現在取り組んでいるCS(Customer Satisfaction)活動の観点からも、私の所属する管理課としては施設設備の要望を叶えるようなことだけがCSになる訳ではないのではないかと考えた。正当に学費が運用され、明瞭性をもった経理処理がなされることも大学としての信頼を生み、新たなCSとしての観点になるのではないかと思う。 最後に、この2ヶ月間の研修が始まる当初は、環境が変わることに不安ではあったが、施設グループはもとより、室蘭工大職員の皆さんに温かく迎えて頂き、そういった些細な不安はただの杞憂でしかなかった。振り返ってみれば、こうして環境が全く違う中で学ばせて頂くことの新鮮さは、自らを初心にへと立ち返らせることとなり、実に有意義であったと思う。こういった環境を提供してくださった施設グループのみなさんを始め、室蘭工大職員の皆さんにこの場をお借りして謝意を表したい。 本学管理課の方々にも多忙の中、不在中の業務を支え、研修へ行かせて頂いた事は感謝に絶えない。今後は本研修にて学ばせて頂いた事をフィードバックし、成果を出せるよう尽力いたしたく思う。本研修のフィードバック4本研修の感想5謝辞6連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会229

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