平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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本学は、備品・物品への修繕は財務グループ、建物に付帯した建具、照明器具等は施設グループと分けている。キャンパス計画(中長期計画)について 本学の校舎などの大型改修工事などは毎年文部科学省に施設整備費を要求し、予算を確保して行う。その際、限られた予算の有効利用のため、計画的な改修工事を行うことが求められる。キャンパスの中長期的な構想を考えるのは将来的に必要なことであり、他大学の計画についても参考になると思い、研修の事前課題の1つとさせてもらった。東京都市大学のキャンパス計画については施設管理・調達の手塚課長からお話を伺った。 東京都市大学世田谷キャンパス・リニューアル構想が現在進行中であり、平成18年度に建築学科棟の4・5号館が既存取り壊しの上、新築され平成21年度に生体医工学科棟の2号館が既存取り壊しの上、新築している。私が本研修での滞在中に1号館の新築工事が着手していた。1号館の工事は二期分けられ、現在新築工事が進められる1号館に事務局が入る予定で、一期工事にて完成した建物に既存1号館(地下1階地上7階建て)から事務局を引っ越しした後、既存1号館を取り壊し、その後その場所に講義での利用が中心の教室棟を新築する計画である。先に建替えをされた4・5号館、2号館の建替え前は昭和40年前後に建設された建物であり、1号館も昭和41年建設である。東京都市大学世田谷キャンパスのキャンパス計画は昭和30年から40年代の建物を順次建替えていくことになる。 昭和40年、43年に建てられた実験・研究棟の10号館、11号館も建替えを計画であるが、現地点では建替え年は明確ではなく、私の研修中にトイレの洋式化改修工事が完成していた。 建物の維持管理業務については、学校法人五島育英会(総合計画室を中心に総務部および経理部)で立案する中長期計画の中で、経過年数やその後の増改築状況、老朽化の度合い等考慮した上で個々の建物ごと建替えを実施し、具体的な工事内容などは各キャンパスの事務局で対応している。 予算要求書の作成については上記の建替えなど大型改修工事の予算は基本的に借り入れせず、全額自己資金を充てるため、文部科学省への予算要求書の作成はこちらの部署では行っておらず、キャンパス計画にしても文部科学省への報告の義務等もないと聞いた。学内の建物修繕費などは管理課から学校法人に要求している。設計業務への対応について 設計業務については基本的に入札業務がないので、管理・発注側で図面を作成することがないと言うことだった。部屋の見取り図程度はエクセルで対応ということなので、CAD(図面作成ソフト)を利用した図面の作成業務は行っていない。設計業務に当たって、過去の図面(建物の新営時の設計図や改修図面、修繕記録)が改修の時に必要になるので、本学では図面を保管しているが、図面の保管については、新築当時の図面を黒表紙、A1青焼き図面をA4サイズ折った状態で管理課に保管していた。修繕記録として、工事の項目は一覧表にし、図面は主に決裁書類(審議書)と共に保管している。物品購入の選定基準について 物品・備品の購入は購入する物・購入先すべて購入する教員および職員が選定しているが、今後、管理課で調達システムを導入し、事務サイドで購入先選定範囲を管理できるようにしていく方針のようだ。 上記の他に東京都市大学で取り組んでいる活動や管理課施設管理・調達の田辺係長に教えていただいたことや気がついたことを報告したい。CS(カスタマー・サティスファクション)向上推進活動 学生(顧客=カスタマー)にいかに満足してもらったかを計る指標、あるいはその指標を向上させるような活動のこその他の東京都市大学の取り組みや見学について3連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会235

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