平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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2-3 立体モデルを使用したモデル講義の実施 前述した立体モデルを使用したモデル講義を実施し、学生や他の教員の感想、意見を聴取した。なお、①のフーリエ級数および②の全微分のモデルについては、平成21年度に作製し、FD研究会の一環として平成22年度に室蘭工大において、室蘭工大の電気系学部4年生および大学院生を対象として行った。また、③のオイラーの式のモデルについては、平成22年度に作製し、東京都市大、大学院工学研究科の機械系、電気系の大学院生を対象として行った。以下にその概要を報告する。2-3-1 室蘭工大における開発教材を使った模擬講義とFD研究会〈実施概要〉実施日時:平成22年7月29日(木)14:35~16:35 教材を使った講義(ベクトル60分間、フーリエ60分間)16:35~17:50 FD討論会18:00~20:20 FD情報交換会実施場所:室蘭工業大学C305講義室(講義)、他講義名:(1)ベクトル解析の入り口~電磁気学への応用~ (2)時間領域から周波数領域へ~フーリエ級数の意味~対 象: 室蘭工業大学 応用理化学系専攻M2:5名、M1:2名電気電子工学科4年:14名、情報電子工学系学科:2名 計23名講義実施:東京都市大学 田中康寛 教授(報告者、プログラムカリキュラム小委員会委員長)出席教員:東京都市大学 大上 浩 教授(全学および工学部教務委員長)岩崎 敬道 教授(全学FD委員会委員長)室蘭工業大学 佐藤孝紀 教授(プログラムカリキュラム小委員会委員長)(他、教員出席者合計約20名)〈実施の背景〉平成21年度に、標記の「戦略的大学連携支援事業の活動」の一環として、教育教材を開発した。平成21年度に作成した教育教材は、①全微分モデルと②フーリエ級数モデルであった。教材開発の狙いは、数学や物理の概念を立体的に表示したモデルを観察することで、その概念の意味を理解させ、講義の理解に役立てることであり、今回取り上げた教材開発の具体的な狙いは、以下のとおりである。(1)全微分のモデルを使うことにより、ベクトル解析学における“勾配”を3次元空間においてイメージさせる。(2)理解することが難しいと思われているフーリエ級数の概念を理解するとともに、時間領域と周波数領域の関係を理解させる。そこで、今回の試験的講義の目的は、この教材を使った講義により、上記の目的を達成できるかどうかを評価することにある。また、講義に引き続き、教育効果等について議論するFD研究会を開始することで、両校の教員間で意見交換を行い、教育教材のあり方などについて協議した。図2-6は模擬講義とFD研究会の実施要項を示す。模擬講義は、東京都市大学の田中康寛教授が担当され、室蘭工業大学の学部学生を対象にして実施された。参加学生数は24名であり、2~3名で教材をシェアすることとなった。また、この模擬授業を20名程度の教職員(東京都市大学からの2名の参加者を含む)が参観した。講義の内容は、(1)ベクトル解析の入り口–電磁気学への応用–平成22年7月13日東京都市大学・室蘭工業大学 戦略的大学連携支援事業プログラム・カリキュラム小委員会FD研究会〈実施要綱〉東京都市大学・室蘭工業大学 戦略的大学連携支援事業の一環として、標記研究会を以下の要領で開催いたします。皆様、奮ってご参加下さい。日時 :平成22年7月29日(木)14:35~17:30、18:00-20:00場所 :室蘭工業大学 C305講義室内容 :平成21年事業で開発した教材を用い、田中 康寛 教授(機械システム工学科、連携事業 プログラム・カリキュラム小委員会委員長)が講義を実施される。また、東京都市大学および室蘭工業大学の教員が講義を参観し、講義終了に討論会を行う。授業参観と討論会を通して両大学のFD活動の連携を図る。※東京都市大学からは、田中 康寛 教授、大上 浩 教授(機械工学科、全学および工学部教務委員長)、 岩崎 敬道 教授(教職課程、全学FD委員会委員長)が参加されます。図2-6 模擬講義およびFD研究会の実施要項連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会28

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