平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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①ギリシャ文字及び接頭辞のクリアファイル(200部) ギリシャ文字と接頭辞は、大学の理系における講義において、前提なしで(知っているものとして)使われることが多いが、高校で接頭辞やギリシャ文字を教わっていない(もしくは、重要視されていない)場合は、ギリシャ文字の読み書き、接頭辞の表す意味を知らないため、大学の学習の入り口で挫折してしまう。このクリアケースを持つことにより、常にギリシャ文字や接頭辞を意識することができ、比較的スムーズに大学の学習に臨むことができると考えられる。②三角関数グラフのクリアファイル(200部) 三角関数のグラフの概形は、工学系の学生にとって必要不可欠であり、比較的正確に描けることが要求されるが、グラフを描くことに慣れていない新入生にとって、三角関数のグラフがどのような概形をしているのかについて見慣れることは重要であり、クリアケースの持つことによって、これらのグラフを見慣れるという効果が期待できる。②Maxwell方程式のクリアファイル(200部) Maxwell方程式は電磁気学における極めて根本的な概念を示した式であり、その簡潔な表現は非常に美しいが、その意味を正確に把握している(電気関係の)学生はあまり多くはないと思われる。このような式を常に見慣れることで、電磁気に必要な数学の重要性を認識することができる。3-2 試作したクリアファイル試作したクリアファイルを図3-1~3-3に示す。これらのクリアファイルは、まず試作として作製し、一部学生や教員に配布して意見を聴取したところ、このような教材の活用は、ある程度教育効果が見込まれるとの結論に至った。また、クリアケースについては、比較的容易に作製でき、大量に作製することで単価を抑えることができることもわかった。3-3 作製したクリアファイル上記の試作とその評価を受けて、さらに印刷内容を改善し、印刷枚数を増して、室蘭工大において学生に配布し、アンケートによる教育効果の調査を実施した。(1)書き順付きのギリシア文字(500部)(2)マクスウェル方程式の微分形と積分形の比較(500部)(3)数学公式3種類:三角関数、指数・対数、ベクトルのかけ算(500部)(4)英文ことわざ(500部)(1)と(2)は基本的にH22年度の内容と同様なものであるが、多少の変更がある。(3)は入試後忘れがちな数学公図3-4 ギリシャ文字(改訂版)図3-5 英文ことわざ図3-6 三角関数(改訂版)連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会33

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