平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
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教育研究会(FD)について東京都市大学 工学部教授大上 浩室蘭工業大学 大学院教授佐藤 孝紀東京都市大学 知識工学部教授岩崎 敬道■ 教育研究部会 活動報告 プログラム・カリキュラム小委員会FD活動の質の転換、教育における問題点の共有と具体的対策の議論の活発化などを目的に、東京都市大学と室蘭工業大学でそれぞれ進められている独自のFD活動に、両大学の教員が相互に参加するFD交流活動が行われた。東京都市大学では、平成19年度までFD活動の一環として「教育実践研究会」を開催していた。この研究会は教育実践の提示を通じて、成功例等の情報の共有化を図り教員の授業力を高めるために行われたもので、参加する個々の教員がそれぞれの教育現場で生かしてきた。しかし、個々の事例の分析、問題点の一般化は難しく、全体の取り組みにまで至らなかった。その結果を踏まえ、平成20年度から新しく「教育改善研究会」を発足した、この研究会は、大学・学部・学科の理念・教育目標を明確にし、学部・学科の教育目標に基づく教育の達成度点検と教育に関する課題の明確化・共有化・分析を行い、その結果を教育改善として学部・学科の教育内容・方法に反映させることを目標に、全教員を対象とするFD活動として発展させたものである。平成21年度の教育改善研究会には、室蘭工業大学の佐藤孝紀准教授が参加した。研究会のプログラムを表1に示す。開会にあたり森教務委員長から説明があり、次に、FD専門委員会委員長 岩崎教授から、本研究会の趣旨説明があり、集団的、協同・連携的FDの実施を目指すことが示された。また、“ゆとり教育”による知識の習得が不十分な学生の増加に対し、学生責任型(学生の主体性に任せる)と教員責任型(教員の努力により落ちこぼれる学生を減らす)の2つのアプローチについて検討が必要であることが示された。学生の“分かる”および“‘分からない”ということの定義と責任の所在について示された。続いて行われたワークショップでは、各学部に分かれて、それぞれ設定したテーマについて議論した、室蘭工業大学の佐藤准教授は工学部のワークショップに参加した。ここでは、都市工学科および機械システム工学科から発表があった。都市工学科はJABEE認定を受けており、認定時に、教育改善システムのPDCAサイクルが必ずしも明確でないことが指摘された。それに対して、▶ フレッシュマンキャンプ(4月)▶ 2、3年生アドバイジング▶ 定期教育改善会議(年4回)東京都市大学 平成21年度教育改善研究会1時 間プログラム担当者/発表者会 場 9:20 - 9:25開会あいさつ教務委員長 森 博彦 教授6B2教室 9:25 - 9:35主旨説明FD専門委員会委員長 岩崎 敬道 教授 9:45 -11:00ワークショップ(学部ごとの討議)工学部知識工学部環境情報学部都市生活学部人間科学部6B2教室632教室633教室621教室6B1教室11:05 -11:45討議内容発表各学部6B2教室11:45 -11:55講 評東京都市大学 中村 英夫 学長11:55 -12:00閉会あいさつFD専門委員会 皆川 勝 教授表1 東京都市大学 平成21年度教育改善研究会 プログラム日 時: 平成21年9月7日(月) 場 所: 東京都市大学 世田谷キャンパス6号館 6B2室他主 催: 東京都市大学 全学教務委員会・FD専門委員会連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会36

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