平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
39/350

▶ 臨時教育改善会議(年1回)▶ シラバス全体調整会議▶ シラバス個別調整会議の実施を明示するように改善を行った。これにより教育改善システムを効率的に機能させることができるようになったことが、まとめで述べられた、また、学力低下対策として、補習(時間外、ボランティアによる)の実施が示された。機械システム工学科からは、以下のことを実施していることが報告された。▶ 機械システム基礎試験(3、4年生、修士1年の全員を対象に同じ試験を課す。120分間。科目:数学、工業力学、材料力学、振動工学、機構学、単位とは無関係)の実施▶ 学科シンポジウム(大学祭中に実施、シンポジウム、ポスターセッション、学内見学会、懇親会)の実施▶ カリキュラム検討(基礎科目必修・選択の調整、専門科目の学年配置の適正化)学力低下対策として、必修・選択科目の検討、科目の細分化、基礎学力テスト結果のフィードバック方法の検討が挙げられた。ワークショップの後、工学部、知識工学部、環境情報学部、都市生活学部および人間科学部の討論の結果が紹介された。知識工学部からは、大学院進学者数を増加させるため、進路ガイダンスの必要性が述べられ、環境情報学部からは、低学年における“しつけ”型基礎教育の必要性、英語の授業の重視などが示された、都市生活学部からは、フレッシャーズゼミにおける個別指導やノートPCを全学生に所有させてICT化(スマートスクール)することが示され、人間科学部からは、保育士や幼稚園教諭免許の取得がトッププライオリティーになっていることが報告された。この研究会の締めくくりとして、中村学長の講評があり、教員・事務職員が一体となったサービスの提供などに触れられた。この教育改善研究会では、学部ごとに進められる様々な観点からの教育改善アプローチが発表され、情報・考え方を理解・共有することができ、FDにおける協同・連携を進める非常によい機会であった。また、複数の学部において検討される様々な教育改善方法は、単一学部で構成される室蘭工業大学からの参加者にとって新たな発見が多く、この研究会参加で多くの貴重な知見を得ることができた。室蘭工業大学では、全学FD活動の一環として一泊二日の泊り込みで行われる教育ワークショップを毎年開催している。平成21年度で6回を数えている、このワークショップのねらいは、新任教員ならびに各コースから各1名選出された教員を対象に、FD(授業改善)を具体的に意識してもらうこと、授業改善は個人だけで行うのではなく、協同でなされることを共通認識してもらうことにある。室蘭工業大学の教員が自ら教える学生をどうとらえ、彼らにいかに授業参加を促すか、ということをテーマにワークショップ形式で進められている。第5回までのテーマは、以下の通りである。第1回: FDとは何か第2回: やる気を育む授業の創造第3回: 学生をひきつける授業をつくる第4回: 多様化する学生への対応 ~学力&マナーの低下~第5回: 学生の主体的な学習意欲を引き出すために平成21年9月29日、30日に行われた第6回のテーマは、「学生の本気をどう引き出すか」であり、東京都市大学から岩﨑敬道教授(知識工学部・教職課程/FD専門委員会委員長)、中村正人講師(知識工学部・物理/FD専門委員会)、岡田往子准教授(工学部)の3名が参加した。第6回 室蘭工業大学教育ワークショップ2第6回 室蘭工業大学教育ワークショップの様子連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会37

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です