平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
40/350

室蘭工業大学の教育システム委員会の中に位置づけられたFDワーキンググループがこの合宿研修会を組織・運営している。参加者は、着任からの日が浅い新任教員、各学科から選出された教員、前年度を含めたワークショップ経験者の中からワークショップの補佐および実務を担うタスク・フォース(研修進行スタッフ)に加えて、事務局からのメンバーで構成されている。このワークショップを開催するまでに、タスク・フォースによる8回の準備会を行っている。ワークショップのスケジュールを表2に示す。概要は次の通りである。第1日目9月29日8時45分に大学に集合し、バスで開催地である洞爺湖のホテルへ移動した。車中、自己紹介を含めたオリエンテーションを行った。宿舎であるホテルに到着後、全員で会場設営を行った。教育担当理事のあいさつから始まり、ワーキンググループリーダーによるミニ講義「ワークショップの進め方」、日程確認が行われた。すぐにグループに分かれ、グループ作業を開始した。自己紹介をし、役割分担、グループ・メンバーの意気込みを象徴するグループの名前とロゴマークの作成に取りかかった。いずれも参加者各自の体験に基づきながら、グループごとに論議、まとめをし、全体へのプレゼンテーションを行った。学内で顔を見知っているメンバーでも、必ずしも声をかけ合うこともないので、互いにほとんど初対面であった。作成後、グループごとに全体の前でグループ名とロゴマークを説明する、日程の最後に、それらロゴマークの品評、表彰が用意されている。昼食をはさみながらWS1「学生は大学に何を求めているのか?」をテーマとした論議をした。昼食時はワーキングの後だけに大分打ちとけあい、交流が進んだ。食後、全体へ発表のためのまとめとプレゼンテーションづくりを行った。ワークショップごとに必ず全体へのプレゼンテーションがある。会期中4回のプレゼンテーションがあり、これもグループに対する評価対象となり、表彰もある。休み時間をはさみ、WS2「学生の本気を引き出す工夫」のセッションが始まった。1日目のグループごとのWSはここで終了した。この時点で17時であったが、さらに2日目のWSのためのミニ講義「学士力ついて」が行われた。第2日目朝食も早々に、8時45分からWS3を開始した。テーマは「学士力との関係を知る」である。文科省から出されている「学士力」と室蘭工業大学の教育目標などを照らし合わせ、その関係性を確認した。10分の休憩後、最後のWS4自主講座「『大学の歩き方』をつくる」を行った。半期隔週で2単位の授業をつくる。プレゼンテーションは、その授業の紹介である。参加者を学生に見立て、授業内容をアピールする、WS1でとらえた学生イメージで、彼らを惹きつける授業を各班がつくった。WS1からの一貫性も求められた。解散する前に、理事からのWS全体の総評と表彰があった。室蘭工業大学のFDの取り組みは、泊まりがけの合宿研修だけでなく、講演会や公開授業研究、他大学とのFD交流などさまざまに展開している。いずれの取り組みにも東京都市大学からの参加者は学ぶところが多い、今回の宿泊研修に絞っても、具体的な作業を伴うワークショップ形式は時 間プログラム1日目 8:50 - 9:50オリエンテーション10:25 -10:45ミニ講義 「ワークショップの進め方」10:45 -11:35アイスブレーキング11:40 -14:40WS1 「学生は大学に何を求めているのか?」14:50 -17:00WS2 「学生の本気を引き出す工夫」17:00 -17:20ミニ講義「学士力について」2日目8:50 -10:40WS3 「学士力との関係を知る」10:50 -12:35WS4 自主講座「大学での歩き方」をつくる表2 第6回 室蘭工業大学教育ワークショップ プログラム日 時: 平成21年9月29日(火)~30日(水) 場 所: 洞爺パークホテル 天翔主 催: 室蘭工業大学 教育システム委員会/FDワーキンググループ連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会38

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です