平成22年度 戦略的大学連携支援事業 活動報告書
41/350

参加者を受け身にさせず、主体的かかわりを持たせる点で優れている。しかもこの方法が活きるのは、取り上げられている研修内容が学内の課題に沿っているからに他ならない。さらに、本研修のねらいにある日常自学科だけにとどまりがちな教員交流が他学科・異年齢に広がるのも、泊りがけの合宿形態だからである。東京都市大学においても21年度末に、FD専門委員会主催による教育改善シンポジウムを開催した。そのテーマは「いかに学生をその気にさせるか」であった。形式こそ違え、室蘭工業大学教育ワークショップの参加者が、その成果を引き継ぐ研究会を催すことができた。平成21年度事業で開発したベクトル解析とフーリエ級数の学習を支援する立体モデルを用いて、室蘭工業大学の学部学生を対象にした講義が、平成22年7月29日に室蘭工業大学で開催された。講義は教材開発に携った東京都市大学の田中康寛教授(機械システム工学科)が行った。東京都市大学からは、大上浩教授(工学部/全学・工学部教務委員長)、岩崎敬道教授(知識工学部・教職課程/FD専門委員会委員長)も参加し、東京都市大学および室蘭工業大学の教職員約20名が講義を参観した。講義終了後にFD研究会が開催され、12名の教員が約1時間にわたり教材を利用した講義について意見交換を行った。その詳細は別頁に報告されているため、ここでは省略する。学部・学科が異なる東京都市大学と室蘭工業大学の教員が講義参観と討論会を通して同じテーマについて意見交換したことによって、両大学のFD活動の協同と連携を図ることができ、その意義は大きかった。平成22年8月23日、24日に開催された第7回室蘭工業大学教育ワークショップに、東京都市大学から大上浩教授(工学部/全学・工学部教務委員長)川口和英准教授(都市生活学部/FD専門委員会)、石井智子講師(人間開発教材を使った模擬講義とFD研究会3第7回 室蘭工業大学教育ワークショップ4開発教材を使った模擬講義の様子第7回 室蘭工業大学教育ワークショップの様子連携推進委員会 活動報告教育研究部会 活動報告大学運営部会 活動報告地域連携部会 活動報告評価委員会39

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です